量子物理学の難しい詳細はよくわからない。けれども、「メタヴァースのなかで進化がどんどん前進し……生命は循環的な前進のなかで出現しては消滅するが、次々と新たな宇宙のなかで継続し、ますます高度に進化してゆく」次第を読み、やがて来る自分の死の捉え方が少し変わり、なんだかほっとした。死後は無に帰するのみと思っていたのだ。また、「意識と情報が浸透し、相互関連し、包括的に進化している宇宙」がどういうものであるのかを知って、なるほどと思った。万物の基盤をなし、万物の記憶と情報の場であり、万物を結びつけるアカシック・フィールド。波。一貫性。全一性。非局在性。煌々と照る月や舞い落ちる雪をじっと見つめていると意識だけになって中空に浮遊しているような気持ちになる理由、真っ青な空を見上げているだけであれ程までに満たされた気持ちになる理由を説明してもらったような気がする。