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生き物をめぐる4つの「なぜ」 (集英社新書)
 
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生き物をめぐる4つの「なぜ」 (集英社新書) [新書]

長谷川 眞理子
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

発光生物はなぜ光るのか、角や牙、雌雄の別はなぜあるのか、鳥はなぜさえずるのか、ヒトの道徳はなぜ生まれたのか? 生物の不思議な特徴を、仕組み・目的・発達・進化の4つの要因から読み解く。

内容(「BOOK」データベースより)

発光生物は何のために光るのか。雄と雌はなぜあるのか。角や牙はどう進化したのか…。生物の不思議な特徴について、オランダの動物行動学者ニコ・ティンバーゲンは、四つの「なぜ」に答えなければならないと考えた。それがどのような仕組みであり(至近要因)、どんな機能をもっていて(究極要因)、生物の成長に従いどう獲得され(発達要因)、どんな進化を経てきたのか(系統進化要因)の四つの要因である。これらの問いに、それぞれ異なる解答を用意しなければならない。本書は、雌雄の別、鳥のさえずり、鳥の渡り、親による子の世話、生物発光、角や牙、ヒトの道徳という、生物の持つ不思議な特徴について、これら四つの要因から読み解くことを試みる。知的好奇心あふれる動物行動学入門。

登録情報

  • 新書: 228ページ
  • 出版社: 集英社 (2002/11/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087201686
  • ISBN-13: 978-4087201680
  • 発売日: 2002/11/15
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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34 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hada
形式:新書
 この本のタイトルは『生き物をめぐる4つの「なぜ」』とありますが、これは4つの生物学的テーマについてそれぞれみていくというものではありません。レビューとしては難しいことを書くようですが、タイトルに誤解がないように説明をしておきます。K.v.フリッシュやローレンツらとともに、動物行動学を確立し、1973年にノーベル賞を受賞したN.ティンバーゲンの考えた4つの「なぜ」と言うものがあります。具体的には、「なぜ」と言う問いかけに対して、至近要因・発達(発生)要因・究極要因・系統進化(歴史)要因という4つの異なる視点からのアプローチがあるのだということです。この4つの視点から様々な生物学的問題にアプローチしてみようと言うのが本書の構成です。

 一般に学校で学ぶ生物はこのような多面的!!!なアプローチがされていないため、暗記科目とされ、つまらないと思われてしまうのだと著者は主張します。本書には高校生物で習わなくてはならなかった様々な名称が出てこないと言うわけではありませんが、高校で生物を学んでいない人でもそれほど難解であるとは思えません。また、私はこの本を読んで高校時代に学んだ知識のカケラが次々とつながって、より深い理解に進んだような感覚を覚えました。

 昨今理科離れが叫ばれていますが、まさにそのような人にこの本を読んでもらい、生物学というものの奥の深さ、そして、学校で学んでいる生物学はその一側面でしかないことを感じてほしいのです。ですから高校生はもちろん、現場にいる先生や学校で習う生物は苦手だったという一般の方に読んでもらいたい一冊で!す!!。また、これから専門的に生物を学ぼうという人にも、より広い目で物事を考えるコツをつかむために是非読んでもらいたいと思います。

このレビューは参考になりましたか?
16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
読みやすい 2003/2/20
By flyflap
形式:新書
 生き物を考えるにあたって避けて通れない4つの要因を、渡り鳥やホタルイカ、人間の道徳性などを通じて考えていく本。著者の専門は4つの要因のうちの2番目究極要因であるらしく、細かく説明されており興味深い。平易な言葉で書かれており、門外漢でもスラスラ読めた。

 「詳細はよくわかっていません」というのが多くて少し気になる。しかし、わかっていないのに適当な推測を書かれるよりは、誠実な態度で好ましい。人間が賢いとはいっても、まだまだ山のようにわからないことがあるということだろう。

このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
「生き物」を研究すること、生物学を学ぶこと、の意味はいくつかあります。
そうした、研究や学問の一つの大きな根源は「人類」を知ることだと思います。
著者の専門は「行動生態学」であるとのことですが、生物の特徴や性質、行動の由来が「なぜ」なのか?を追究する学問であると言えるでしょう。
医療に携わる私も、この領域には深く興味を持っています。「ヒト」の行動生態学は正に、医療に直結していると考えるからです。

本の紹介にもあるように「4つのなぜ」とは
生物の性質や行動が
1.どのような仕組みであり(至近要因)→狭い意味での「生物学」
2.どんな機能をもっていて(究極要因)
3.生物の成長に従いどう獲得され(発達要因)
4.どんな進化を経てきたのか(系統進化要因)
ということであり、こうした視点から生物を研究することが重要なスタンスであることを示してくれています。

著者が最終章で「人間の道徳性」について、この生物学的手法を使って、このテーマを説き明かそうと試みていますが、
その試行の成否は別として、著者の「人間」に対する深い興味を洞察させるものです。
(そのモチベーションたるや、あたかも「恋人に裏切られた」経験があるかのようです。)
「どういう意味か?」って?それは、本書をお読みになって下さい。

大変面白かった!著者の他著も是非読んでみたくなりました。
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