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生き物たちの情報戦略―生存をかけた静かなる戦い (DOJIN選書 11)
 
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生き物たちの情報戦略―生存をかけた静かなる戦い (DOJIN選書 11) [単行本]

針山 孝彦
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

カンブリア紀の爆発で出現した多種多様な生物。彼らはすばやく動く能力をそなえていた。それは外部環境を知る生物の情報処理器の変容ももたらした。
この「移動能力の向上―情報処理器の洗練」が、進化に深くかかわっていたのだとしたら……。
生物にとって情報のもつ意味とは。
生物を本当に理解するうえで、おのおののもつ情報世界=環世界を知る必要性とは。
南極、ケニア、フィンランド、イタリアなど、世界各地に赴き、生き物たちに接して著者はなにを考えたのか。
人間社会を含め、生物を真に理解する旅。

内容(「BOOK」データベースより)

地球46億年の歴史の中で、多様な生物が生まれ、生物は多様性を維持しながら生存している。他種とかかわり、生き残りをかけ、生物たちは静かな戦いを繰り広げてきた。外部環境を知る能力を高め、種独自の情報処理系=環世界を洗練させたのだ。環世界とはなにか、その理解はなにをもたらすのか。生き物たちの不思議に魅せられ、世界を巡りながら考えた。生き物ってなんだ!?多様な生物を本当に理解するための旅。

登録情報

  • 単行本: 246ページ
  • 出版社: 化学同人 (2007/9/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 475981311X
  • ISBN-13: 978-4759813111
  • 発売日: 2007/9/20
  • 商品の寸法: 18.2 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By MM
形式:単行本
浜松医大教授で動物生理・行動学を専門とする針山孝彦氏の著作。自身が行っている節足動物の研究を主として、生物が持つ様々な不思議な行動様式や情報認識についてを紹介し解説している。全1O章からなるが、前半の半分は南極やケニア山での滞在記であり、一般人が行くことのできない土地での面白いエピソードも紹介されている。広い読者層を対象としており、平易な口語調の文体で、250ページ程度の内容も中学生以上であれば数時間から数日で読破可能。

『生物と無生物のあいだ(福岡伸一著)』や『眼の誕生(Aパーカー著)』と同様の手法で、学術書というよりは読み物という感が強い。このような構成にすることで、著者自身が感じた感動や研究の面白さが誰にも伝わるようになっている。カメムシやフナムシの行動には『へえー』と驚かされると同時に、『これに気づいたとき著者は嬉しかっただろうな』という感慨が理解できるし、これによって理想的な研究者の姿勢が自分の足と眼で探究することであることがよくわかる。

難点を挙げるならば、それぞれの研究成果についての紹介が観察中心の記述になっており、科学的な根拠や原理についての専門的な記述がないため、ある程度詳しい読者にとっては『なぜ?』という欲求が満たされず不満が残る点。初心者にも楽しく読まれることが目的であるのは理解できるが、書としての完成度を高めるのであれば、せめて参考文献や論文について、巻末に提示すべきと感じた。また、記述法の都合上、やや根拠の乏しい主観的な意見もあり、『外骨格は捕食圧よりも移動のために発達した』などは反論も多いように感じる。これらについての客観性に注意しながら読む必要がある。

全体的な感想は、非常に面白く、生物の不思議さ意外にも、研究者のあるべき姿など多くの点で勉強になった。前述の問題点を考慮して星4つに留まるも、初心者の入門書としてであれば無条件に勧められる良書。
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By norie3
形式:単行本
生物の見せる不思議な生態が、現在的な目で語られる。この本にもっと早く出会っていたら、学校の生物ももっと面白かっただろうにと思う。このような感慨にさせられるのは、”生き物を観察し、その生態に素直に驚嘆し、ますます、生物が好きになっていっているんだろうな”という著者の体験が読み手に伝わってくるからだろう。

よい点
1.ちゃんとその成果を取り入れた形で生物の成り立ちを解説してくれるが、決していま流行のバイオで述べられる無機質な生命の捉え方ではないところ。
2.著者の研究の中の、南極での研究生活の人間くさいあれこれや、登山の体験など、いわば日常を離れた空間での体験談が面白い。
3.昆虫などの小動物における方向認識の不思議さが、著者と共感できる形で語られる。
(スプリングテールや、ベニツチカメムシの方向認識の話は絶品)

とにかく、生物が好き、といった御仁にも、そうでない人も、お勧めだ。
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