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98 人中、96人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
災害時の人間の行動を知ると同時に自らいかに行動すべきか示唆してくれる,
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レビュー対象商品: 生き残る判断 生き残れない行動 (単行本)
9.11その他大災害で生き残った人の綿密な記録やインタビューで人々の行動、何が(結果として)生死を分けたかのドキュメントが内容の多くを占める。但しそれだけではない。的確な判断には、訓練・経験に加えて、知能、脳の生化学的遺伝的形質・特徴(分泌される脳内物質、海馬のサイズ等)が大きく影響しているとの説明もある。要は遺伝的素養、才能がすべてかと少し落胆する。それが延々続くかと思ったところで再び当初の体験談に戻る展開は読者を飽きさせない巧みさがある。体験談の描写は臨場感溢れ素晴らしい。レビューアーもワールド・トレードセンターに勤務した経験があるが、当時いたら確実に死亡していた。ビルは耐火、航空機衝突でも倒壊しない、慌てて逃げるのは最悪の選択、ドアを閉めて室内で救助を待てと指導されていた。友人,同僚数人を失ったが、彼ら彼女達も同じように考えたのではと思うとやりきれない思いが残る。ただ災害の場合とテロのような犯罪行為では条件が異なるのではないか。その他、非常に読者にとり参考となるのは、有効な呼吸法、身がすくむ、視力が落ちる、災害の過小評価・何も行動しない、など災害時に生じる共通現象についての言及である。自分の経験に則しても実に納得。これは今後の実行動に生かせる。著者、訳者に心から感謝。少しでも生き残るチャンスを増したい人は一読されたい。
49 人中、48人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
とても興味深い。,
レビュー対象商品: 生き残る判断 生き残れない行動 (単行本)
災害時の人間の反応を「否認」「思考」「決定的瞬間」の3つの段階に分け、「生き残る判断とは何か」を追及していきます。説得的な警句も多々あります。一部ですがこのように。一般に人が求めるのは、身体的な安全よりも感情的な安全だ。 警告はどうすべきか伝えるだけでなく、なぜそうすべきなのか示すべき。 過度のストレス下でも、人間の潜在能力は上がらない―われわれはマトリックスのネオではないのだ。 ひるまないように訓練するのではなく、ひるむことを前提として訓練すべき。 先天的に、心的外傷ストレス障害を受けやすい人がいる。(=受けにくい人もいる。) ・・・興味深かったのは、否認、思考、決定的瞬間の被災者のそれぞれの態度です。特に合理的に死んでいく人の行動から学ぶことは多かった。なるほどと思うほど、自分もそうなるかも、という思いはぬぐえません。それでも生き残りたいですが。 著者は災害時に感情をコントロールする方法を説いて行きます。そこに一貫する思いは「特別な恐怖を感じたとき、それに対して制御しているという思いが強いほど、不安は薄れていくだろう」という確信かと思います。理性への希望ですね。著者は考え、行動することを希望していますが、それより全体として、とても興味深く読めました。
18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
都市におけるサバイバルガイドとしても有効,
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レビュー対象商品: 生き残る判断 生き残れない行動 (単行本)
大災害に遭遇した被害者や、たまたま居合わせた人、そして意識的に災害対策の訓練を積み重ねた人たちの災害遭遇時の行動を克明に検証した作品だ。災害に直面した人はどう反応して行動するか、という生物学的な面も興味深いが、恐怖や緊張に打ち勝って生存のために行動する姿と、その行動を支える判断がどこから来るのかという分析が面白い。最終的な結論は、意外でもあるがある意味で当然でもある。本書は読み方によっては都市におけるサバイバルガイドとしても有効だ。傭兵や特殊部隊出身者のサバイバルガイド本を読んだことがあるが、それに比べる仮想敵の設定がより我々に現実的であるため、例えばビルからの避難の鉄則など得るところがあると思う。ただ、危機に面したときに思考停止で硬直しないように、日頃から基本行動を身につけておくはどの本でも繰り返し強調されている。
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