この本を手に取ったきっかけは、知人に某観光地のインバウンド(外国人旅行客の日本訪問)旅行の需要喚起のアイデアを聞かれ、ネットで色々とキーワードをいれて探していた際に見つけた本です。製造業が新興国の追い上げで衰退し始めている日本では、観光立国にして、外貨を呼び込もうと言う戦略を訴える声も聞えていますが、中国人旅行者へのビザの要件緩和や富裕層をターゲットにした医療観光等、取り組み自体は評価出来るものの、実際に大きく外貨を稼ぎ出しているとは、実感としてありませんよね。観光大国のフランスやスペインのように、日本にもたくさんの世界遺産や歴史的な建物、文化、洗練された食事、サービスがあるものの、中々、それらを外国人の方に利用してもらっていないのが、現状だと思います。・・・この本には訪日外国人別の「ニーズ」や「ウォンツ」のデーターや和倉温泉の加賀屋旅館の成功例などが書かれており、大変参考になりました。観光以外でも、フェラーリーとトヨタを例にあげたブランド戦略や今後、10-15年の間に確実に進む、団塊世代の減少が日本全体の人口の減少と消費社会の変化に大きな影響を及ぼす事や、買い物難民、シングル世帯の増加等のテーマで企業や個人が時代の変化に備えて、取るべき行動の指針となるアイデアが詰まった本です。