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生き方の不平等――お互いさまの社会に向けて (岩波新書)
 
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生き方の不平等――お互いさまの社会に向けて (岩波新書) [新書]

白波瀬 佐和子
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

この日本社会で実際に選択できる「生き方」の間には、収入やジェンダー、年齢によって著しい不平等がある。子ども、若者、勤労者、高齢者というライフステージごとに、そうした不平等の実態とその原因について、数々のデータを用いて考える。そして、そこから脱却する道を「お互いさまの社会」の創造に見出してゆく。

内容(「BOOK」データベースより)

いまの日本社会で実際に選択できる「生き方」には、収入やジェンダー、年齢によって著しい不平等があるのではないか。子ども、若者、勤労者、高齢者というライフステージごとに、その実態と原因について、数々のデータをもとに考察。生き方の不平等をなくしていく道を「お互いさまの社会」の創出に見出してゆく。

登録情報

  • 新書: 256ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2010/5/21)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4004312450
  • ISBN-13: 978-4004312451
  • 発売日: 2010/5/21
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
ワーキングプアや朝日新聞の新連載「孤族」など、日本の家族を取り巻く状況の変化や社会の流れが丁寧にデータで説明されている。ただし、そうした分析はこれまでも多くの本で書かれてきたこととそんなに違いがあるわけではない。
では、著者の分析からの提言は何かと期待したところ、どうも少し肩透かしを食らったように感じた。

所得の再配分の見直し、子育て支援、就労支援、そして共に働く社会の構築という内容はどれも最もですぐにでもできそうだが、実は根本のところで非現実的な感じがした。
何れの提言もこの国の社会の有り様を大きく変革しなければ成し遂げられないのではと感じる。特に税制、社会保障制度など。
この点についての具体的な言及が少ないので、ではどうしたらそうしたらそういう社会が可能なのかという点について少し物足りなかった。
また、財源的にも具体化が可能かどうかも読み取れなかった。
そこは、政治家の仕事で社会学者の領分では無いということなのだろうか?
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書|Amazonが確認した購入
経済的自由競争が「結果の不平等」(所得と富の分配の格差・不平等・貧困)をもたらすことは経済学の定理だ。それは著者も承知している。「正当な競争の結果であれば、それ[格差]をとやかくいう必要はない」(p.204)と延べている。しかし、貧困は社会的問題なので、自由主義国・資本主義国の政府は、高所得者から税金を取り立ててその資金を低所得者(貧困者)の年金・医療・生活保護など福祉のために支出すること(再分配政策)によって、当初所得分配の不平等を軽減する(貧困をなくす)ようにしている。これが「福祉国家」だ。つまり、貧困を根絶する途は、二つある。一つは、「福祉国家としてお手本となるスウェーデン」(p.128)に追いつくように福祉国家政策(再分配政策)を推進することだ。他の一つは、経済システムを自由主義経済・資本主義経済から計画経済・共産主義経済に切り替えて、「結果としての所得分配の不平等(貧困)」の発生源をなくすことだ。
著者が今後の日本社会の理想的なあり方として主張している「お互いさまの社会」は、これらの一体どっちを目指しているのか甚だ不明瞭だ。第一に、著者は「『格差は否定しないが、貧困は問題である』という論調」を取り上げて、「ここでの主張は、自由競争は肯定するが、貧困の悪だけを退治する、といったことに通じるのではないでしょうか」(p.205)と延べて、貧困の悪を退治するためには自由競争を廃止しなければならないと暗示しているように見える。また、著者が「特定の親子関係を超えて、子どもという存在を社会で共有することが必要になります」(p.58)と延べていることや、「個人の保有財産をその者が死亡した時点で一定程度(全額とはいわないが最低半分)を税として徴収するシステム」(p.195)を「提案」するとして、実は相続税100%を提案したい雰囲気が感じられることからは、著者の理想的社会は共産主義社会なのではないかと勘ぐりたくなる。そうではなく「福祉国家」の推進を理想としているのならば、なぜ著者は「お手本となるスウェーデン」をもっと紹介し、強調しないのか、不可解だ。グラフが沢山目に付く中で著者の増税路線にとって有利な「広義の税負担率」の国際比較のグラフが欠けているのも腑に落ちない。
著者は己の理想とする社会を「[納税]負担の概念を広く参加ととらえ」る「参加型社会」(p.197)、「就労を通した参加型社会」(p.225)、「参加型福祉国家」(p.225)などと呼んでいる。そして、そこでの「社会的連帯」(p.193)や「社会的想像力」(p.58,p.208)の重要性を強調している。そして、これらのための意識改革の重要性を強調している。ただし、著者は意識改革の「危険」性(p.133)も指摘している。そこで、著者は「教育の役割」(p.53,p.210)の重要性を強調しているが、具体策を論じていないのが物足りない。この点でのジャーナリズムの役割も重視すべきだろう。 
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By BLUCE VINE™ メンバー
形式:新書
p38
「例えば、子どもがまだお腹にいる妊娠期から、栄養を考えた食事をして適度な運動をし、
設備の整った医療機関で定期診断を受ける者と、
喫煙をしてアルコールも控えず、定期診断を受診することもままならない者がいます。
子どもが生まれる前から親の心構えや生活態度が違うのですから、実際に生まれてきた
子どもの生活は、親の社会経済地位からの影響をより直接的に受けます。
そこで、生まれ育った環境や親との関係の違いをゼロにすることなどできるでしょうか。
おそらくすべての子どものスタートラインを全く同じにすることはきわめて難しいこと
だと思います。
ただ、スタートラインの違いを少しでも小さくすること、またスタートラインの違いを
その後の人生にできるだけ引きずらせないこと、これらは社会制度の中でわれわれが対
応できることであり、また対応すべきことです。」

お医者さんの子供とスナック経営者の子ども。
前者が勝つ確率が高いでしょう。
後者が勝つにはかなり頑張らないといけません。
頑張って途中で道を踏み外してしまっても、本人のせいだけではないと思います。

「スタートラインの違いをその後の人生に引きずらせないこと」ができる世の中にする
のは困難でしょう。

あきらめムードが漂います。
来世での幸福を願うしかありません。
南無阿弥陀仏。
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