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23 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
あー,
By 正月 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 生きる歓び (新潮文庫) (文庫)
保坂の良さは視点にある。俯瞰ではなく自分の生身の視線。だから目の前に猫がいる。小説批評という観点からある小説を語ろうとするとき、「猫は何々の象徴である」みたいな語り口になって、その語り口はやっぱりある種の規範にそったシステムの語り口、ここで言う「俯瞰」になる。保坂にとっての猫は、性欲の象徴でもないし安息の象徴でもない。その猫は目の前に存在する単なる猫だし、誰かにとっては大切な猫なのだ。にゃーん。
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
なぜだか、電車の中・バスの中で読むと心地いい。,
By ドキンちゃん (埼玉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 生きる歓び (新潮文庫) (文庫)
保坂さんの作品は私は机では読めません。でも、電車の中バスの中で読むと本当に心地よくて・・。確かに、なんでもないようなことなんだけど、知的な匂いがする・・・視点。そうかも!!視点って的確かも・・保坂さんの作品のお勧めポイントって保坂さんの視点かも。
机で読んでるときは、「だから何なの?」って思ってしまうんだ。よくもどうでもいいような日常をつらつらと・・・。で、だから何なの??って思ってしまう。でも、電車の中で読むと「フムフム・・・へぇ!」って思うの。まるで、自分がおしとやかになったような気分になって、保坂さんの日常を読んでます。保坂さんの本を読むときはなぜだか、絶対家ではなく、電車・バスで読んでます。集中して腰を落ち着かせて読むと退屈だけど、ゴトン・ゴトン揺られながら、退屈しのぎに読み出すと、本当に心地いい。本を読みながら、天使になったくらいの感覚です。おしとやか・・たおやか・・。自分がお嬢様になって知的なことをしてる・・っていうような気分のよさ。この本に関する感想じゃなくって私の保坂さんに対する感想になってしまってるけど、まさに「保坂の視点」は独特かも。星三つ・・。保坂さんの作品を悪く言う人はいないと思う。読めば、保坂さんを認めないわけにはいかなくなるから。でも、わかりやすく超いい!!絶対コレお勧め!!ってテンションじゃない。星三つ。これが実際読んだ読者がつける正直な星の数だと思う。じっくりと星三つ。味わいがある。みんなに絶対読んでって言えない。でも、また私は手にする保坂さんを・。それは断言できる。 私は30才ですでに大人なんだけど、もっと大人の人に触れたいからさ・・。腹を割って話してるわけじゃないんだけど、大人の意見に触れられる・・。そんな気がするからかな・・。こんな男に甘えたい
6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
逆算しない道徳,
By
レビュー対象商品: 生きる歓び (新潮文庫) (文庫)
作者の主張がダイレクトに文章にされるのが保坂の小説の特徴。
「生きる歓び」なんて大上段に構えてて、陳腐でありきたりな道徳をちらつかされそうで嫌な感じで、保坂っぽくない題名の付け方。 でも内容は好感が持てる。「可愛い猫を拾う。可愛いから育てる。猫も必死で生きる。猫の必死な姿を見ながら、『生きることには前向きな力が働いているのだろう』とぼんやり思う。」というロジック。猫は「生きる歓び」を書くために逆算した存在ではなく、猫が可愛くて育ててる過程で「生きる歓び」に気付きそれを描いている印象。 いいね。
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