いろいろなレビューがこれから出てくる本だと思いますが、私は、将来不安ばかりで、希望が見えない(かのようにみえる)日本経済で、働くことやキャリア形成で悩んでいる人にこそ、読んでもらいたい本だと感じました。(それ以外の人にも効用がありますが。)要は、転職を考えている人や就職が決まらず困っている学生さんとかです。
私の個人的経験でしかないのですが、「命題6-9:どれかを選択した以上、別の選択はもう閉じられている、と感じるのは誤りである」との言葉を読み、衝撃を受けました。おそらく、働くことに関する悩みの多くは、日本経済の閉塞感に関係していると思います。不況下では、選択肢は多くはなく、数少ない選択肢にしがみつくしかないと感じている人は少なくないのではないでしょうか。しかし、そんな風に感じること自体が間違いであり、勝手に自分で自分を閉塞感に追い込んでいるだけであることに気づかされます。
とにかく、就職や転職など、働くことに不安を抱えている人は、本書をまずは立ち読みしてみてください。絶対にその価値はあります。そして、たぶん、購入してしまうと思います。
非常に下手なレビューになってしまいましたが、現在の日本で働くうえで、最高の希望学は本書です。
また、福岡伸一さんの『動的平衡』および『動的平衡2』に関心と共感をもった方であれば、本書は、動的平衡的な生命観を人文社会科学へ応用した世界観を表明したものということもでき、おすすめです。福岡氏ファンの方にも、おすすめな人生論・社会論でもあります。