山梨大学教授時代に池田先生の名前を初めて知り、構造主義生物学という難しい言葉と共に頭に引っ掛かっていました。
新聞の広告で本書を知り書名に惹かれて早速購入しました。面白かったです。
第I部死の中の生、成る程と思いながらページがどんどん進みました。でも考えてみれば、日常経験することがよく当てはまります。私の生業で言えば、例えば細菌による肺炎、抗生物質を使えば細菌は確かに死んで(細菌にとっては事故)肺炎は良くなりますが、放っておいて細菌が老化のため死んで肺炎が自然に良くなったという話は聞きません。
第II部構造(システム)としての生命、とたんに難しくなります。「今では遺伝子が一番重要だという話になっているけど、そうではなくて、生物の生きている法則とかルールやシステムがまずあって、遺伝子はそれらを動かす道具なのです。遺伝子によらずともルールやシステムは変わるのです。遺伝子は一つの部品というか装置に過ぎないのです。」には共感できました。
第I部だけでも充分読む価値のある本であると思います。