「優劣」は、「殺す」ことを扱った一見シンプルながら味わい深い作品。飼っていたニワトリを食べる農村のくらしをテレビで見て、自分はそんなかわいそうなことはしないと言う幼稚園生の優子に、兄は「お前だって 今 牛 食ってんじゃん/同じじゃん」と告げる。優子はショックをうけ、肉を食べることをやめてしまう。6日目、ファミリーレストランで「…もういいよ/……よくがんばったね」という母親の言葉に、泣き崩れる優子。「私たちは他の生き物を殺して生きている/この歳で娘はその真理を体感したのだ/少しシットを感じたが/……愛(いと)おしかった」。この母親のモノローグが、子どもならではの方法で娘が真理を得たことへの羨望と、母の強くやさしい思いをうまく表現している。
絵はオーソドックスなものだが誠実に描かれており、誰にでも抵抗なく受け入れられそうだ。著者の個人ホームページ「COMPLEX POOL」で発表されたコミックを集め、単行本化したもの。(門倉紫麻)
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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
生きるということ,
By カスタマー
レビュー対象商品: 生きるススメ (コミック)
人は日々、無意識に「生き」ている。「生きる」ことは、あまりにも当たり前のことすぎて、特別なことがない限り「生き」てることさえ気づかない。 だけど彼の作品を読むと、「生きる」ってこういうことかもって、心に訴えてくるものがある。 彼の作品のテーマは、結構重い。(しかし暗すぎない) ひきこもりや、死と生、男と女の距離、親と子の関係、人生、幸せ。。。 好きなのは「花」という作品だ。 「水も栄養も十分に与えると、植物は安心して花を咲かせない」 このマンガを時々読んで、気づいて欲しい「生きる」ってどういうことかを!
17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
表現者の描いたまんがです,
By
レビュー対象商品: 生きるススメ (コミック)
このまんがには、他の人には描けない何かがあると思います。この何かっていうものを一言で言うのは難しいです。 命とか、心とか、それでも生きる、というか… 生きるって何なのだろう? あと、娯楽としても楽しめるし、 精神的なことを伝えているのに、イヤミがない。
22 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
他の作品も本にして欲しいです,
By
レビュー対象商品: 生きるススメ (コミック)
そもそもの媒体がウェブコミックだったこともあり、見開きを使ったような派手な演出はないのですが、一コマ一コマ丁寧に積み重ねられていく構成には「まんが」というよりも「白黒映画」を観ているような心地よさがあります。傷ついたり悩んだり、悲しいことや辛いことは多いけど、ほんのちょっとした事で救われる。 そんな小さな幸せを少しずつ集めたような作品です。
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