放送作家であり、脚本家、映画監督でもある大宮エリーさんのエッセイです。TVや新聞で取り上げられていたので、読ませて頂きましたが、「生きるコント」のタイトル通り、エリーさんのライフスタイルが語られる(爆笑)エッセイでした。エリーさんのさりげない文章に、”これでもか”とつぎ込まれた笑いに、いつのまにか引き込まれ、つい吹き出してしまいます。
エリーさんらしさがわかるのは、1話目の「ビキニ」。東大の薬学部在学中に、国家試験をサボりたくてリオのカーニバルへ行き、リオの街を一人、ビキニで駆け抜ける事になる話。なんだか、本の1話目から”見てはいけないもの”を見てしまったような感じにとらわれ、9話目-バレンタイン傷、18話-島よ、23話-ゴッドおとん、24話-カルフォルニアデイズ、33話-名マネージャー、45話-ステーキ四時など、タイトルだけでは全く想像できない、中身の濃いエッセイに仕上がっています。
でも、「面白い」だけではなくて、エリーさんのおかんやおとん、周りの人たちの雰囲気まで伝わって、この本を読み終える頃には、エリーさんの性格や過去の出来事まで知っている”大宮エリーという幼なじみ(失礼!)”と一緒に過ごしている気持ちになれ、なんだかホッとします。ここまで自分の事をさらけ出さなくても、と思うかも知れませんが、メール交換だけの友達よりも、「生きるコント」はきっとあなたに”元気”をくれる一冊になるでしょう。