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41 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
今こそ読まれるべき名著,
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レビュー対象商品: 生きるということ (単行本)
この本を最初に読んだのは、10代の後半だったが、人生で最も影響を受けた本かもしれない。 フロムの言う「あること(to be)」とは、仏教における無執着・禅の悟 りの境地に近く、親交のあった鈴木大拙の影響が見られる。「仏教ブー ム」の昨今、西洋の思想家にもこういう人がいたことを知ってもらいた い。そして、この本をきっかけにフロムの初期の著作に進むとなおよい と思う。 しいて難点を言うならば、彼の『正気の社会』などにもみられるのだ が、本書後半でフロムの構想する社会思想が、非常に粗削りでナイー ブ、そしてユートピア的なものである点。 しかしそれを差し引いても、存在とは何か、生きるとは何かを考え、迷 っている若者や社会人に、一つの力強い方向性を示してくれ、人を勇気 づける本だ。現代の古典的名著だと思う。 蛇足ながら。本著を読んでも、「自分は〈あること〉で生きていないの ではないか」などと日常、くよくよ悩まないこと。それも一つの執着で あり、「持つ様式」だろう。「過ち」や「欠点」も含め、今ある全存在 を肯定して、少しずつ「あること」に近づいていく<プロセス>こそ、 あること(being)の道なのだから。
52 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
持つべきか・・・あるべきか・・・,
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レビュー対象商品: 生きるということ (単行本)
もとのタイトルが "To have or to be" であるように、この本は、生きるということを二つのモードから捕らえている。つまり、「持つこと」そして「あること」である。 所有することを目的にすることがあたりまえになっている現代で、存在すること、自分自身であることの意味を問い直す、エーリッヒ・フロムの代表作といえると思う。 一生読みつづけたい一冊。
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
フロムによる分析と提言,
By gon-c-c (静岡県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 生きるということ (単行本)
「持つこと」は資本主義的体制(効率主義、利潤追求)への同調的な行動、「あること」はそうでないことと私は読みました。あるいは、そういった面を強調して読んだ、といったほうが正確かもしれません。前半は、私の中にも多くの「持つ様式」が見られて、読むのが結構辛かったです。これ(自分の行動など)はどっちだろうか、と考えてしまいました。 後半は、どのような社会を目指せばよいのかというフロムの提言です。難しくても、より良い社会を目指していこうと言うフロムのヒューマニズム精神が伝わってきます。ここに書かれた提言が不可能に近いほど難しそうに見えるのは確かです。私が注目したのは、「年間保証収入」です。簡単に言ってしまえば、制度としてすべての人の生活を保障するという考えです。経済発展よりも人間を大切にしようと言う姿勢です。 このような提案からますます反対へ行っている様子を見ると、皮肉なことに、この本は時代を超えるということになるでしょう。
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