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生きること学ぶこと (集英社文庫)
 
 

生きること学ぶこと (集英社文庫) [文庫]

広中 平祐
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

悩んだこともあった、失敗だって多かった…。時代を先取りし、自分の人生を一途につき進んできた世界的数学者が、さりげない言葉で語りかける一味違ったユニークな生きがい論。(解説・小沢征爾)

登録情報

  • 文庫: 232ページ
  • 出版社: 集英社 (1984/3/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087507319
  • ISBN-13: 978-4087507317
  • 発売日: 1984/3/19
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 70,753位 (本のベストセラーを見る)
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By Thoreau
形式:文庫
広中平祐氏(1931-)は、日本が誇る数学者の一人である。(数々の賞を受賞しており、

「数学のノーベル賞」と呼ばれるフィールズ賞も受賞している。)

本書は、若者(高校生から大学生程度)を対象にして書かれた「自伝」および「人生論」。

非常に平淡な語り口で、さらりと読むことができる。

自伝として:生い立ちからの半生を振り返り、様々な出来事が自分にどのように影響した

か、いろいろな場面で、自分がどのように考え行動したか、等を分析してゆく。

「偉人伝」として純粋に楽しめる。

人生論として:学者としての、そして、一般の人間としての人生論を語る。著者は自分は

天才ではないと主張するが(ただし、努力については誰にも負けないとの自負も見せる)、

才能と業績、経歴において、極めて特殊な人生を送っている。しかし、そこから出てくる

人生論が、一般にも適用できる点はおもしろい。これは、考えがしばしば非常に仏教的な

ものに落ち着いている点(著者もなんども自分で指摘している)からもわかる。たとえば、

「素心」(偏見、おかしな先入観をもたないこと)を大切にすることや、「この世は『縁』

である」といった人生観の表明は、非常に仏教的であり、よっておそらく普遍的な主張と

なっている。

氏の主張は、タイトルの通りである。「生きること学ぶこと」。つまり、学ぶこと(文字

通り、学ぶこと、また、創造することによって、自分を発見する(学ぶ)こと)こそが

楽しみであり、それを追求するのが生きることである。大雑把に言うと、このような主張

であるが、もちろん詳しくは本書を読んでいただきたい。

人生をどう生きるかと考え始めた高校生ぐらいの年代の人にぜひ読んでほしい本である。

もちろん、年代を問わず、楽しめる/ためになる著作でもある。
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By you27
形式:文庫
数学のノーベル賞といわれる フィールズ賞?を特異点をテーマに

獲得した人物の自伝とも言える書。

数学者にない柔らかな語り口で

論理的だと感じました。

勉強の仕方についても触れられていて

耳学問のおもしろさを説いていました。

全く勉強が出来ない人が

バイタリティーでわからないことを

相手がいやがるのもかまわず

質問していくと

ついには

ひとかどの論客になっていく。

「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」

と言う言葉を思い出しました。
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形式:文庫
【至福の時】
天童よしみ、テレサ・テンやヨハン・セバスチャン・バッハのCDを聴きながら、買い込んでおいた本を繙く。私の休日の喜びはこれに尽きる。本を読んでいて、疑問に感じること、もっと詳しく知りたいことにぶつかったら、探究項目リストに控えておき、専門書に当たったり、図書館の平凡社百科事典で調べる。こうして疑問が氷解した時の快感は格別である。そして、スイミング・スクールで、クロールで連続1000m泳ぐ。泳いだ体をサウナで温め、腰痛・肩痛予防の柔軟体操をしながら、連載中の原稿や仕事の構想を練っていると、ワクワク・ドキドキと気分が高揚してくる。

【自己の発見】
フィールズ賞に輝く世界的数学者・広中平祐が『生きること 学ぶこと』(広中平祐著、集英社文庫)の中で、「自己の中に眠っていた、全く気づかなかった才能や資質を掘り当てる喜び、つまり新たな自己を発見し、ひいては自分という人間をより深く理解する喜び」が最高だと言っている。初めのうちは苦痛と思えても、暫く辛抱して頑張っていると、ある日突如として目の前が明るく開けてくるというあの喜びだ。人間にとって最大の喜びは、自分の知らなかった力に気づくことだ。アルフレッド・ニーチェも「幸福とは何か」という問いに、「力が芽生えてくるという感じ、抵抗が克服されたという感じ」と答えている。

広中は「本当に人間の真価が問われるのは、逆境にある時、不遇の時代にどう対処したかである」とも言っている。そのほか、「ライヴァル意識と諦めの技術」「単純明快を心がけよ」など、ユニークでおもしろい考え方が述べられている。ガリレオ・ガリレイは「自然の書物は数学の言語によって書かれている」と言ったが、朝永振一郎にしても広中にしても、真に優れた科学者というのは、どうして易しい言葉でこんなに明晰な文章が書けるのだろう。

この本には、新しい自分を発見する、自分のうちに新しい資質を生み出し自分自身を変化させるヒントがちりばめられている。あの道元でさえ、「いたずらに過ごす月日の多けれど道を求むる時ぞ少なき」と自らを戒めている。座して空しく滅びるよりは、思い切って、新しい自分を発見してみようではないか。
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