自分にとって大切な本があまりにも低い評価だったので、たまらずに書きました。人生について書かれた本はたくさん読んできたのですが、この本は自分にとってはとても大切な本のひとつです。
ひとりの人間が「人生」というあまりにも漠然とした、しかし最も重い命題に対していったい何が書けるというのだろうか?それぞれの人生を歩む上で得てきた自分なりのものを真摯に示し、そこで自分はどう思うのか、そして読者はどうかと問いかける。これ以外にどう書けるというのだろうか。具体的なことを示し抽象的なことを問う、これが人生を語る上での良書の要素ではないかと思います。この本はそういう意味で良書です。人は望む望まないにかかわらず生まれてきた、という不条理を皆平等に抱えて生きています。日本に生まれ育った日本人には想像もつかない不条理を背負い、生き抜かねばならない少年の育っていく姿、そしてそれに絡んでくる人たちの姿をみて自分なりに多くを学んだ気がします。
「生きることの意味」という題名をつけるとき、著者はひどく迷ったのではないかと想像します。朴直すぎてあまりにもわざとらしいから。ですが、生きることに悩む人たちにとっては直球で心にぶつかったくるはずです。星の数に惑わされず気になったらぜひ読んで下さい。読んでみて全然心に響かなかったらそれはそれでいいじゃないですか。それが読書なのですから。