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5つ星のうち 5.0
森有正の感性と思索に学ぶ,
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レビュー対象商品: 生きることと考えること (講談社現代新書 240) (新書)
森有正は孤独な自己に帰ってくるために、「内面的促し」に導かれて遠くへ旅立つ。この「還帰の思想」はいまだに我々の感性を目覚めさせる魅力にあふれている。対象と、恋愛関係にも比される情意の陰を帯びた関係に入ることによって「経験」が形成される。それに値する「もの」と出会うための自己の精神史がこの本には述べられている。著者の感性をも含めた思想を味わうには『バビロンの流れのほとりにて』などを読まねばならないが、その全体像を概観するには、叙述が平易なこともあって、この本が最適である。真の感性の豊かさがいかに深い思索によって支えられるものであるのか。単に神経質であることは違うのだということを自覚するためにも、これからの若い人々にもぜひ読んでほしい一冊である。
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