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生きて行く私 (角川文庫)
 
 

生きて行く私 (角川文庫) [文庫]

宇野 千代
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

山口県岩国の生家と父母、小学校代用教員の時の恋と初体験、いとことの結婚、新聞懸賞小説の入選、尾崎士郎との出会いと同棲、東郷青児、北原武夫とつづく愛の遍歴…。数えて百歳。感動を呼ぶ大河自伝。

内容(「BOOK」データベースより)

明治、大正、昭和、平成と生き抜いてきた女流作家が、波乱の人生行路を率直に綴る。山口県岩国の生家と父母の記憶から書き起こし、小学校代用教員の時の恋と初体験、いとことのはじめての結婚、新聞懸賞小説の入選、尾崎士郎との出会いと同棲、東郷青児、北原武夫とつづく愛の遍歴。「スタイル」社の束の間の隆盛と倒産のように時代の波にも揉まれながら、たゆみなく創作をつづけ、ひたむきの前を向いて歩いてきた姿が心を打つ。その生き方のなかに、長寿の秘訣もかいま見える。

登録情報

  • 文庫: 375ページ
  • 出版社: 角川書店 (1996/02)
  • ISBN-10: 4041086027
  • ISBN-13: 978-4041086025
  • 発売日: 1996/02
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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23 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
一読後、鴉が空を翔ぶように、あるがままに生きた著者の純粋さ、飾り気のなさに、感動すら覚えた。思いつくまま何でも行動に移すそのバイタリティは日本人離れしており、ある意味、とても清清しいとさえ言える。私も含め、世の多くの人々は、このようなパワーは持ち合わせていないのではないか。

「花咲婆さんになりたい」という章がある。「私はいつでも、風呂から上がると、ちょっとの間、鏡の前に立って、自分の裸の体を見る。」と始まり、「私はもう、花咲婆さんになり切っている。」と結ぶ、ヒューモラスなその一章は、読むだけで気持ちに明かりがさしてくる。晩年の著者は、きっと、周りの人々を幸福な気分にさせる存在だったのだ、と想像する。

しかし、遠い昔彼女は、いとこでもあった最初の良人(おっと)を札幌の地に捨て、何も告げずに尾崎士郎のもとに去った。良人は暴力を振るったわけでも、別の女に走ったわけでもなく、おそらく善良な人であったろうに、彼に連絡を一切取らぬまま、彼女が北海道に戻ってくることはなかった。

一見、読んでいて楽しくなる書ではある。しかし、他人がどう思うか、を一切気にせず、自分の思うままに突っ走った彼女の生き方に思いを馳せるとき、その陰で傷ついた人も少なからずいたのではないか、と思い、少し複雑な気分だ。

このレビューは参考になりましたか?
44 人中、40人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By vega 殿堂入りレビュアー トップ100レビュアー
形式:文庫
あちこちで彼女の生涯を小耳に挟んではいましたが、
実際に自分の手で、こうやって書いてしまうのだから、すごい。
しかも、悪びれたり、私ってかわいそう、といった自己憐憫ではなく、
ある種他人事みたいにあっさり、さらっと書いているのが
やっぱり、作家なんですね。

こんな人生もあるんだなー、と膝から脱力してしまうような、
そんな本です。

何か大変なことがあった時、この本を読んだら「何てことないじゃん」と
言い切れてしまいそうな、それくらい、激烈な彼女の人生の本です。

このレビューは参考になりましたか?
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 「85歳の人が書いた」という事実以外には宇野千代に関する一切の予備知識がない状態でこれを読んで、仰天。梶井基次郎・川端康成・室生犀星・萩原朔太郎など、作品しか知らない有名人が出るわ出るわ。「情死について書けないから経験者の話を聞こう」と未遂直後の東郷青児を訪ねていってそのまま結婚してしまったとか、呆然とするエピソードが延々と続く。「破天荒」という言葉が似合うスケールの大きな自叙伝。85歳でこれだけの文章を書けることにも驚嘆した。
 実際に関係のあった人々はものすごい苦労をしただろうけど、文章からは「・・・もしかしたら意外とこの人を憎んでなかったのかもしれない」と思わせるような天真爛漫さも感じる。
 新聞連載だったようで、文庫本では5ページごとに区切られており、忙しい人も気軽に読めそう。生き方には賛否両論があると思うけど、こうしたとんでもない人生を知るというのは、それだけで貴重と思う。
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