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生きてるだけで、愛。 (新潮文庫)
 
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生きてるだけで、愛。 (新潮文庫) [文庫]

本谷 有希子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (34件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

あんたと別れてもいいけど、あたしはさ、あたしと別れられないんだよね、一生。母譲りの躁鬱をもてあます寧子と寡黙な津奈木。ほとばしる言葉で描かれた恋愛小説の新しいカタチ。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

あたしってなんでこんな生きてるだけで疲れるのかなあ。25歳の寧子は、津奈木と同棲して三年になる。鬱から来る過眠症で引きこもり気味の生活に割り込んできたのは、津奈木の元恋人。その女は寧子を追い出すため、執拗に自立を迫るが…。誰かに分かってほしい、そんな願いが届きにくい時代の、新しい“愛”の姿。芥川賞候補の表題作の他、その前日譚である短編「あの明け方の」を収録。

登録情報

  • 文庫: 145ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/02)
  • ISBN-10: 4101371717
  • ISBN-13: 978-4101371719
  • 発売日: 2009/02
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (34件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
生きてるだけで愛って題名そのままに、鬱でどうしようもなく行き詰っている
主人公だけど・・・彼氏は心を閉ざしているけど・・・最後の最後のギリギリ
のところで2人はつながっていて、生きてても大丈夫というかすかな実感を
掴む。

そういう話はステレオタイプになりつつある気がする。
だけど、読ませる。言葉選びのセンスというと大げさだけど、重くならないよ
うにテンポを加えた書き方は好感が持てるし、とっつきやすい。
力一杯進めるようなものではないけれど、ふと手にとってみて読み始めても後
悔はしない感じの本だと思います。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:文庫
ある種の人間にとって睡眠とは、「逃走」を意味する。耐え難い現実からの、自分のあまりにも低い社会的地位からの、そして自分自身からの。意識を遮断しての、夢遊病へのトリップ、寝逃げというやつだ。本作主人公の寧子もよく寝る。時に寝すぎて後悔する。そう、典型的なダメ人間である。

主人公の虚実の入り乱れた精神世界と自問自答、その先に待っていたのは「ヤンキー文化」という名の処方箋であったが、それでは彼女の闇は晴ない。シャコ短のヘッドライトの明かりでは、明るすぎるのだ。

同棲する彼氏、津奈木への言葉――
「あたしがこんだけあんたに感情ぶつけてるのに楽されるとね、元取れないなあって思っちゃうんだよね。あんたの選んでる言葉って結局あんたの気持ちじゃなくて、あたしを納得させるための言葉でしょ?」

ここには男と女の普遍的な接続不全の問題が隠されている。男は「解決」を提示しようとしその実、女の「共感」してほしいという欲求には答えてくれない。寧子にとっての共感とはさしずめ、自分と一緒に同じくらい疲れることであり暴走することでありそして、素っ裸になって街中を駆け抜けることなのだ。彼らは恋愛しているのではない。もがき苦しみながら生き延びようとしている。

斎藤環が2000年代初頭から中期までにひきこもりを題材にした小説があったが佳作ばかりで潰えたと書いているが、この作品は取りこぼすにはあまりにも大きすぎるだろう、歴としたひきこもり小説である。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By
形式:単行本
hon-ninの、本谷さんの専門学校時代のほぼ実話エッセイを
読んだのが本谷さんを知ったきっかけで,十代のモラトリアム期特有の
「自分は特別な存在」内面の自意識過剰、中二病ぽさ全開だけどそのイタさを
客観的に見ている自分も同時にいる描写に 「あーわかるわかる」と思って
興味を持った。
レビュー見たらイタそうな中身なのかなー、つまらなかったらヤフオクで
売ればいいやぐらいに思って購入したんですが
面白かったです。
読みやすくて、サブカル漫画を読むのと感覚が似ているように思えました。
「ペプシのコーラ」等具体的な記述。適確な比喩。自意識過剰な主人公。
社会不適合者だと思っていた自分が「やっていけるかも」って思ってでも
ちょっとの事でテンション下がってぶち壊してしまう。無駄の無い描写ですごかった。
ラストの主人公の台詞はJ-POPのような 川本真琴のようでもあったけど
グッと来ました。
躁っぷりすごい・・

最初の北斎の絵の例えが鮮やかにラストに来る、起承転結がキッチリしてて
上手なんだけど上手すぎてまとまり過ぎのような気もするけど、
でも私にはとても良かったです。

こんな自意識過剰で幼稚な女子の内面を見せられても・・と思うであろう
方の意見もわかりますが。

本谷さんの劇団の舞台も見てみたいなと思いました。
ググったら痩せていて可愛らしい、内面の葛藤とは縁の無さそうな外見の方だったので
得されてるのかなーと思いました。
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最近のカスタマーレビュー
鬱病の若い女性が主人公なのに、こんなに明るい小説は初めて読んだ
良いですね、この作品。タイトル通り、直球勝負、逃げてない。自分はメンヘル系の若い女の一人称小説を、腐るほど読んできたのですが、その多くは、ウジウジ悩んでるだけの暗... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: かたゆき
天才、誕生。
ダメな人間を書かせたら日本一の作家、本谷有希子のダメ人間小説。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: ひこくろ
買いです。
高橋源一郎さんの「さよなら、ニッポン」を読んで、劇団上がり(?)の若手の作家が書いた作品を以前数冊買っておいたのを思い出して引っ張り出してきました。こういった形で... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: yoshioki6
メンヘルというよりボーダ人格の奇行を描いた作品。
本谷の作品には人格障害のような登場人物が多数描写されるが、今回は過眠症なる自称メンヘル(メンタルヘルスからきた造語?精神疾患患者)のわがまま女性の奇行が描かれてい... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: kirin70
スーパーエゴまたは滑らかな縦穴を落ちる者
津奈木と主人公との関係は金原ひとみの「アッシュベイビー」の登場人物と似ている。同じところに住んでいるのに殆ど干渉しない。またどちらも敢えて男性の人物描写をあいまい... 続きを読む
投稿日: 2010/5/26 投稿者: アマデウス
風変わり恋愛小説
主人公の寧子は、25歳で無職。3年間同棲している彼、津奈木の家に引きこもっている。
過眠症で、母親譲りの欝を持て余している。... 続きを読む
投稿日: 2010/1/17 投稿者: tange
感想というか意見
過眠、メンヘル、25歳というキーワードから、奇抜で陰のあるストーリーを想像したが、主人公は本当にくだらない。感情のまま動きすぎ。... 続きを読む
投稿日: 2009/9/29 投稿者: しう
ラストシーンの切り替えが見事です
鬱で、過眠症で、引き籠りの主人公寧子。
その言動は、あまりに滅茶苦茶で、自分勝手で、まわりにいる人間にとって、迷惑極まりない。... 続きを読む
投稿日: 2009/9/6 投稿者: すーさん
よっぽどパルコに恨みがあるようで
津奈木はなんでこんな女と一緒にいるんだろうと疑問に思いながら読んだ。
最後まで読んだら、納得したようなしないような気分になった。... 続きを読む
投稿日: 2009/5/11 投稿者: 金ごまいわし
恋愛小説じゃない恋愛小説
「腑抜けでも、悲しみの愛を見せろ」に続き2作目の本谷作品。
三島由紀夫賞、芥川賞候補にあがった本作だが、やっぱりこの人良いです。... 続きを読む
投稿日: 2009/5/9 投稿者: たろう
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