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生きているのはひまつぶし 深沢七郎未発表作品集
 
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生きているのはひまつぶし 深沢七郎未発表作品集 [単行本]

深沢 七郎
5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

「三島由紀夫がもっとも恐れていた作家」の未発表語り下ろし原稿。
死ぬことはありがたい/なぜ百姓になったのか/土と戯れる/人間はひとつの楽器/生きたくないのになぜ生きるのか/葬式について/恋愛について/男が泣くとき/名刺と権威に弱い日本人/三島の文学について…

内容(「MARC」データベースより)

「楢山節考」で鮮烈にデビューし、衝撃作を生み続けた作者は徹底的に庶民を貫いた。その痛快な生き方は指針を失った現代人に多くの示唆を与え続けている。権威を笑い、百姓志願の飄飄とした未発表作品集。

登録情報

  • 単行本: 185ページ
  • 出版社: 光文社 (2005/7/22)
  • ISBN-10: 4334974848
  • ISBN-13: 978-4334974848
  • 発売日: 2005/7/22
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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29 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 ますます深沢七郎的な生き方がむずかしい今だからこそ, 2005/8/17
レビュー対象商品: 生きているのはひまつぶし 深沢七郎未発表作品集 (単行本)
 深沢七郎の実に十八年ぶりの単行本らしい。タイトルに惹かれて手に取った。深沢七郎は“庶民派”と言われたけど、それは当時大衆と乖離してしまっていた教養主義、権威主義的な文壇、日本文学に対するカウンターとしての表現だと思う。深沢七郎は庶民の共同体的な意識をこそ徹底的に否定する。本書でも、
「人間との結びつきはきらいなんだよ。犬にもあまり慕われるとイヤ。」
「日本人っていうのは、みんなうすぎたないやつだよ、みんな。権威にはウンと弱くてね。」といった言葉が炸裂する。
 そして、一見アナーキーなこうした言葉は、人間たって所詮はただの生き物、つまり自然の一部ってことを根本にすえて考えれば理にかなってるのだ。深沢七郎の世界観は、谷岡ヤスジの村(ソン)にも近い。
 でも、ラブミー農場も村(ソン)もユートピアであって、多くの人の現実ではない。人間は、たぶん、自然の一部、動物の一員には、もはやなれないから。深沢七郎には、だから共感の一方で反発もある。
 いずれにしても、人様の「権威」や「理論」なんてベクトルには動じず、「楽しく暇つぶしで生きよう」って言って、それをまっとうした人がいたってことは覚えておきたい。ますます深沢七郎的な生き方がむずかしい今だからこそ。
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 焦らずのんびりと力を抜いて生きたいですねぇ, 2009/4/6
レビュー対象商品: 生きているのはひまつぶし 深沢七郎未発表作品集 (単行本)
「言わなければよかったのに日記」もそうですが、著者の気負っていない生き方に共感が持てます。昨今流行のスローライフと言ったところでしょうか。肩の力が抜ける一冊です。
私の読書は、その本を読んで1フレーズでも、自分の人生に役立てば元が取れたと思って力を入れてしまいますが、著者の作品だけは例外ですね。特に役に立つことはないものの、読んで良かったというほんわかした気持ちになります。ですから、あまり気合いを入れて読まないのが吉。
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7 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 彼自身の口から語られるもの, 2009/9/6
レビュー対象商品: 生きているのはひまつぶし 深沢七郎未発表作品集 (単行本)
例の発禁小説を読んでから私は本書に手を出しました。
だから、彼の言葉に潜む、非常に素直ではない、様々なものを感じました。

それは、右翼に追われる恐怖であったり、長編小説に挑んでも書けなかった自身の小説家としてのある種の才能の無さの嘆きです。
彼はそれらを包み隠そうとしています。
だけれども、ある程度現代に生きて苦労した人にはそれがあっさりと分かると私は思います。

そしてそこから導きだされるのは、やはり、「嘘」や「取り繕い」の大切さです。
私は彼を通して、それを学びました。
彼のような、「正直に思う事」を書いて、殺されそうになり、
その挙げ句に掴んだこういう「虚勢」的なものは、私にとって実に深いものでした。
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