本書は著者の前書「2009年世界大恐慌」の姉妹編である。
前書が今後の世界大恐慌における、金融・経済の行方を取り上げたのに対し、本書では、借金によるアメリカの毎年100兆円もの過剰消費がなくなる今後、その需要に少なからず依存していた日本では、これまでのような物質的な豊かさを感じることが難しくなっていく。そのような世の中で、どのような心構え・考え方で生きてゆけばよいのかについて説いている。
物質的な豊かさから精神的豊かさへの転換、ロハス的な持続可能性のある生き方、縦型社会から横型共生ネットワーク社会への転換等の重要性を唱え、「覚悟を決めて明るく温かく元気に生きる」人だけが価値を持つ社会になると言う。
本書は全体に藤原さんの生き方の哲学のようなものが展開されており、船井幸雄さん、天外司朗さん、村上和雄さん達の本に出てくる考え方と似たようなものも感じさせてくれる。
本書は世界大恐慌を生きるための資産運用や金融・経済の本ではなく、そのような時代にどのような生き方をしていけばよいのかについての考察の本との位置づけで読んでいただきたい。