奈良、薬師寺の有名な前管長、高田好胤さんの言葉集です。高田管長は、生前に荒廃した薬師寺金堂の修復を行うためにお写経をしてもらって納巻料を納めていただくお写経勧進を行います。金堂の修復費用の為には凡そ百万巻が必要でした。企業などに対して寄進をお願いするのではないこの方法は前代未聞の試みでした。しかしながら、このお写経勧進は今では650万巻に達するほどになり、現在も毎日行われています。又、もう一つ高田管長は修学旅行生の案内役を勤めました。その教えを受けた学生の数は500万人とも600万人とも言われています。今年東京国立博物館で行われた薬師寺展も、史上稀に見る人出であったそうです。お釈迦様の教えを広く世に伝えられてきた高田管長の言葉に胸うたれます。特に、死生観を深めることを大切にするよう仰っているように感じました。人間の運命は誰も分かりませんが、ひとつだけわかっていることは、死は誰にも訪れるということです。これは100%です。死が訪れない人はいません。命とは時間です。今という時間を大切に粋なければならない理由はここにあります。無為に時間を過ごすことは、無為に命を縮めているのに等しい行為でしょう。どう生きれば良いのか。そこにお釈迦様の教えが照らしてくれる道があります。その道を進めば、人生は苦でなく楽となるのでしょう。正しい生き方というものがあると思いました。