びっくりしましたよ!8割方ベッドシーンなんですもん…いや、好きですけど、エロ(笑)
崎谷先生の作品中でもかなりH度が高い方らしいですね
でももちろんイミなくHなわけでなくて、ちゃんと根底にせつない恋がぎゅっと詰まっていて
そこがとっても良かったのです
おバカで健気な受けの陸が、ロクでもない恋人に捨てられるの怖さに体を売ろうとし、
それを見かねて風俗世界の仕事の仕方を実地交えて教えてやろうとする攻めの恭司
…って、そこだけ聞くとなんだか色々安易でみだらな想像もしがちなのですが
基本が陸への心配から来ている行動なので、恭司のレクチャーは実質的というか
なにもそこまでってくらいリアルな指導です (勉強になります 笑)
この世界の厳しさを嫌というほど知っている恭司なので、ほうっておいたらきっと闇に沈んで
いってしまうだろう陸を見捨てる事ができないんですね
すごく懐が深くてちゃんと立って生きているカッコ良い「大人の男」でした
一方、陸の境遇や、そこからくる今の幼さとか行動にはやっぱり同情してしまいます
ある意味異常な状況下で逢瀬を重ねているのに、
それまで経験したどの相手よりも大切に扱われている現状にとまどい、
泣きそうになる感情の意味もわからずにいる様がせつない
薄幸すぎる陸だから、情に厚い恭司に出会えて本当に良かったねと心から思います
単に表紙が気に入って購入しただけですが、思いがけずお気に入りの一冊になりました
本編の他に、その後の二人を書いた短編が3本も収録されていて
これでもう思い残すことはないっていうような完全版の本です
過去の作品の新装版らしいですが、そちらは本編のみだったそうなので、
ご存知の方も一度のぞいてみては?