このマンガは、北海道の田舎を舞台に、高校生の男女の恋と過酷な運命が描かれた物語です。
ストーリー自体は奇をてらったものではなく、いわゆる“先が読めない展開”といったものではありません。
このマンガのすごいところは、その表現力にあります。
高校生たち(特にメインの二人の男女)の気持ちや苦悩が、これでもかというくらい丁寧に、精密に描写されます。
その表情、姿振る舞い、セリフ回し、間などが素晴らしくて、ページをめくるだけで彼らの気持ちが胸に迫ってきます。
尋常ではないくらい感情移入してしまい、心の底から切なくなります。
是非、実際に読んでみてください…。
全ページ、表現に隙がないですが、例えば上巻149ページの笑顔とか、下巻の28ページのヒロインがキョンキョンの歌を呟きながら一人待っているシーンとか、下巻46ページの表情とか、雪の中の下巻177ページとか…。
なんか、このマンガ、本当にすごくないですか?
こんなに切なくて苦しくなるマンガって、他にあるんでしょうか。
僕にとっては映画「リリイ・シュシュのすべて」以来の、マックス切なさです。
僕は最大限の思いを込めて、このマンガを皆様にお勧めします!!
ただし、切ない悲恋は苦手とか、重い話は嫌、という方には、お勧めできないかもしれません。
誰にでも好みというものがあるので…。
それでも、一度は手に取ってほしいです。
あと、下巻の最後に収録された短編「二十歳の水母(クラゲ)」、すごく切なくて心が温まる傑作です。
あわせて是非、読んでみてください!