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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
衝撃,
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レビュー対象商品: 瓶詰の地獄 (角川文庫) (文庫)
私が生まれる前には既にこの世を去っていた人の作品、とは思えないほど、今読んでも新鮮な独特なものを感じます。 もちろんその頃の時代にあったのであろう空気も 滲んでいるように疑似体験できたり、文章から滲むリアルさと 奇妙な雰囲気に、気圧されました。 ブラックユーモアな作品だと、くくりきれない、暗い圧迫感、 湿気の多い真夏の気だるさのような纏わりつく感覚、 どれをとっても寝覚めの悪いそら恐ろしい気持ちにさせられました。 でも面白い・・・面白いっていうのも語弊がありそうですが、 一筋縄ではない世界に虜です。 こんな徹底した世界が作れるなんて本当に凄いと感動しました。 どの作品も、というより一文一文に魂が込められているような 念のようなものを感じて、恐ろしいような崇拝したいような 不可思議な感覚にもなりました。 この人にしか書けない世界だと、気持ちよく読みきりました。 内容は決して気持ち良いとかの部類ではないけれど。 収録作品 ■瓶詰の地獄 ■人の顔 ■死後の恋 ■支那米の袋 ■鉄鎚 ■一足お先に ■冗談に殺す (2010.5.15読)
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
奇書,
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レビュー対象商品: 瓶詰の地獄 (角川文庫) (文庫)
「ドグラ・マグラ」という摩訶不思議なタイトルの小説の存在と著者の夢野久作の名前だけは知っていたが、なんとなくずっと避け続けてきた。 でもこの度、「ドグラ・マグラ」ではなくこの本から夢野久作の世界を覗かせてもらった。 「ドグラ」には一種、警戒心を持っていたのに、短編集だからと、ちょっと油断したかもしれない。 比重の重い小さな金属をふいに手のひらに載せられて、 その小ささに釣り合わない重さにギョッとしたような時のような気分というか・・・。 そういう時って一瞬薄気味悪いな〜という感情を持ったりするものだが・・・。 この短編集に自分はそんなイメージを持った。 文庫のタイトルでもある「瓶詰の地獄」は、行間からどす黒く異様さが漂ってくる。 ほんの短い小説なのに、底なしの広がりをもっている。 この本からだけの印象で語ってしまうが、さて、著者の意図は??と考えると、 「読む者に人間の持つ狂気に気づかせること」、という点がどうしても浮かんできてしまう。 著者の創りあげた狂気の世界を共有しないと内容をより深く味わえないということに 読んでいるうちにいやおうなしに気がつくので、読み手は怯えながらもそろそろと 著者の提示してくる狂気の世界を受け取るはめになる。 著者の狂気の世界を共有する、させられる、ということがこの本の一番恐ろしくて無気味なところだと思う。 引っかかってしまった人はこれは縁だと思ってあきらめて(笑) 気合を入れなおして思い切って読んでみるしかないかも。
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
最高傑作!,
By カナブン (東京都杉並区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 瓶詰の地獄 (角川文庫) (文庫)
夢野久作の独特な魅力がたっぷりと詰まった表題作「瓶詰の地獄」ドグラ・マグラが有名な作者だが、私はこの瓶詰の地獄を最高傑作に推したい。短い文章の中に凝縮された狂気。自分の概念をも覆してしまうような迫力。夢野の狂気の世界にすっかり魅せられてしまう。 それ以外にも、傑作「死後の恋」などが収録されているなど、夢野久作入門としてもうってつけの一冊になっている。 個人的には夢野久作の美少女の描写はとても美しいと思うんですけど、皆さんどうでしょうか?
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