一番の問題は、「国民が知らない」ということです。環境税の導入はそれ単独の問題ではなく、政府の政策プロセスそのものをも見つめ直す貴重なチャンスでもあります。国民ひとりひとりが納税者として、政府の活動、税のあり方を考えることにより、適正な税制が構築できるでしょう。
ひとりでも多くの納税者にこの本を見ていただけることを願っています。
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しかし海外で実際に導入されている炭素税はそうではない、
「税収中立」な環境税を導入し、環境だけではなく
経済・福祉にもプラスの影響を与えているという事を知り、
大きな衝撃を受けました。
じゃあ「なぜ環境省は税収中立な環境税を導入しようとしないのか」
それについて考え、この本を読み進めていったとき、社会の複雑さ・縦割り行政の問題性を実感しました。
色んなことを考えさせてくれる一冊です。これを読まずして環境税は語れません。
ただ政府を批判するのではなく、自分達で炭素税の政策案を実際に構築している点も素晴らしいと思いました。
今まで、NGOの主張することは偏っているものだと思い込んでいたのですが、産業界や政府とも話し合いながらしっかりとした調査や事例研究を重ねており、非常に説得力があります。著者に企業で働いていた経験があることも、その説得力を強めています。
環境や経済・福祉などの問題をそれぞれ別個に解決しようとしては、解決できる問題も解決できません。これからは様々な社会問題を総合的に考えていくことが必要となってきます。
そのためのヒントが、この環境税にあるように思います。
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