ブックレビュー社
人間中心主義から生命中心主義への可能性を探る。21世紀に向けての倫理探究の書
環境倫理と生命倫理の諸問題は,社会のあり方,人の生き方にかかわる実践的な問題であるとともに自然観,人間観,社会観の基本にもからむ問題。多角・多面的でこれを解きほぐして人を納得させることは至難だ。著者は「問題が困難でも,それを前にして立ちつくすことは許されない」として,2部構成で論及する。
環境倫理と生命倫理の諸問題は,社会のあり方,人の生き方にかかわる実践的な問題であるとともに自然観,人間観,社会観の基本にもからむ問題。多角・多面的でこれを解きほぐして人を納得させることは至難だ。著者は「問題が困難でも,それを前にして立ちつくすことは許されない」として,2部構成で論及する。
環境倫理では,現代の生態系の危機について「人間中心主義」から脱し,人間によって引き起こされたこの事態に「生命(自然)中心主義」に帰ることを考察する。
生命の倫理では,現在,日本の交通事故死より多い自殺,脳死問題,安楽死,死に至る"命の重み"などについて理論を展開。人の死に際しては「一瞬の火花にしても,個々の個体が互いに織り上げる図柄。美しく豊かなものになし得るかは,個体が結ぶ自然的・社会的絆であり,安らかな死の受容は,その絆の中でしかない」と結ぶ。人間中心主義から生命中心主義への可能性を探っている。物質万能の風潮の中,今,失われつつあるものを光り輝かせようとする21世紀へ向けての倫理探究の書である。 (ブックレビュー社)
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内容(「BOOK」データベースより)
21世紀に生きる私たちの新しい倫理とは―人間中心主義から生命中心主義への可能性を探る。
内容(「MARC」データベースより)
環境倫理と生命倫理の諸問題は、その回答が迫られているにもかかわらず、決定的な回答を出しづらい問題ばかりである。人間中心主義から生命中心主義への可能性を探り、これらの問題に有効な回答を示す。