環境倫理では,現代の生態系の危機について「人間中心主義」から脱し,人間によって引き起こされたこの事態に「生命(自然)中心主義」に帰ることを考察する。
生命の倫理では,現在,日本の交通事故死より多い自殺,脳死問題,安楽死,死に至る"命の重み"などについて理論を展開。人の死に際しては「一瞬の火花にしても,個々の個体が互いに織り上げる図柄。美しく豊かなものになし得るかは,個体が結ぶ自然的・社会的絆であり,安らかな死の受容は,その絆の中でしかない」と結ぶ。人間中心主義から生命中心主義への可能性を探っている。物質万能の風潮の中,今,失われつつあるものを光り輝かせようとする21世紀へ向けての倫理探究の書である。 (ブックレビュー社)
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