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5つ星のうち 5.0
琵琶奏者の粋をゆく語り,
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レビュー対象商品: 琵琶に魅せられて (単行本)
父の顔を知らない母系家族。祖母や母とともに「琵琶三代の家」としてテレビ番組に紹介されたこともある。宝塚歌劇のトップスターとなり、「ベルばら」をはじめ「額田女王」「源氏物語」「風と共に去りぬ」のヒロインを演じる。「宝塚は私の心の故郷」として15年間をふり返る。日本の古典芸能のしきたりのある家で育てられ、自分はそういう狭い世界からではなく、もっと自由に生きたかったので、宝塚に逃げたところがあるという。宝塚をやめて東京に移ってからは、華やかな時代とは正反対のひたすらの琵琶の修行であった。NHK教育テレビ「平家物語(平曲)」で「祇園精舎」を作曲・演奏した。原文を朗読しながら新作を発表するというスタイルをとった。今では「平曲」だけでオリジナル25曲ある。 その後「雨月物語」「西行」「中世女人抄」など次々と新作を発表してきたけれど、中軸には「平家物語」が位置づけされている。たくましく生き、潔く死んでいった若者たちへの鎮魂の意味を込めて演奏するのである。 「私は母のお腹の中にいるときから琵琶を聞いていますから」という著者。 自分を育てて暮れたのは、お師匠さんでもあった慈母であるという。琵琶の世界は本当に奥が深い。何とも言えない色気がある。今なお独り身の上原まり(本名、柴田洋子)。母を超えることができないのではないかとも言う。 ありのままを素直に赤裸に語り、宝塚に埋没せず【琵琶奏者の粋をゆく】自然体の語りに魅せられる。
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