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琥珀枕 (光文社文庫)
 
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琥珀枕 (光文社文庫) [文庫]

森福 都
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

昔々、中国は東海郡藍陵県。県令の子息、十二歳の趙昭之は、徐庚先生の下で勉学に勤しんでいた。この先生、実はすっぽんの化身。その故か教育の術も独特、丘に登り市井の人事を観察させ世間を学ばせるというものだった。今日も二人が下界を覗き見ると…。不死の仙薬、人肉食、人面瘡。種々の怪異に、人々の欲が絡み事件は起きる。怪奇幻想ミステリー連作七編。

内容(「MARC」データベースより)

七つの妖異、七つの謎、七つの解決。めくるめく展開、潜む人生の不思議。雑伎団的妙技に酔わされる森福版「聊斎志異」。『小説宝石』掲載をまとめて単行本化。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 284ページ
  • 出版社: 光文社 (2006/11/9)
  • ISBN-10: 433474155X
  • ISBN-13: 978-4334741556
  • 発売日: 2006/11/9
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 中国を舞台に、不思議な仙薬や壺、井戸にまつわる話が七つ。
 水晶玉を覗き込むようにして遠見亭から事件を見守るのは、県令の一人息子で12歳になる趙昭之(ちょう しょうし)と、彼の塾師の徐庚(じょこう)先生。しかしこの先生、ただ者ではない。普段は古井戸に住んでいるが、陸に上がっている時は老人に姿を変えているすっぽんの妖怪である。

 一話一話は完結しているのだが、連作短編として話がつながっていく趣向も凝らされている。前の話でちらりと名前が出てきた人物が次の話では主役になる、そうした廻り灯籠的な話の展開。
 また、最初は昭之と徐庚先生のふたりだけだった舞台に他の人物たちが出てくるに従って、楽屋裏かと思っていたところがいつしか表舞台へと転じている味わいもある。聊斎志異を思わせる怪異万華鏡の風味とともに、連作短編としての趣向の妙が利いていたところ、ユニークで面白いなと思った。

 「太清丹(たいせいたん)」「飢渇(きかつ)」「唾壺(だこ)」「妬忌津(ときしん)」「琥珀枕(こはくちん)」「双犀犬(そうさいけん)」「明鏡井(めいきょうせい)」の七つの話。
 なかでも印象に残る作品として、魅力的な妖怪が出てきた「妬忌津」と、ミステリーの妙味は集中随一と感じた「双犀犬」、このふたつの話を挙げたい。

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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
興味深い作者 2006/12/21
By R
形式:文庫
昔の中国を舞台にした妖怪ものの短編集。

妖怪もの、と言ってもおどろおどろしい内容ではなく、人間の性(サガ)を様々な角度から捉えて浮き彫りにしたドラマである。

長寿・金銭・権力・愛憎……。

永遠のテーマとも言える人の持つ欲望の数々を、妖怪ネタとうまく絡ませて、どの作も見事に描出していると思う。

稚拙な表現だが、「ひょっとしたら、欲そのもの=妖怪と言えるのかもしれない」と思わせるほどの奥深さがある。

文章もすっきりしていて読みやすく、無駄のない表現が、逆に物語に重々しさを与えているような印象さえある。

個人的にこのような日本語は好きだし、手本にしたいような良質さだ。

久々に、他の作品も読んでみたいと思った作者に出会った。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
日本を舞台にした、「あやかしもの」とは少し違う。宮部みゆき、畠中恵などとは同じようなあやかしをテーマにしながら、作風が違う。彼女たちのあやかしは、なんか、浮世離れしています。(当たり前ですがね)小野不由美なんかとも微妙に違う。
どちらかと言うと、森福都の方が、リアリティがあるのですね。物語自体は途方もないお話なんですが、なんともリアリティがあるのですね。あやかしよりも、生身の人間の方が遙かに恐ろしき存在であることが物語にリアリティを与えているのでしょう。
兎に角、面白い!に尽きます。少年が成長した続編が出れば良いのですがね。
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