現代の30歳まででマルクスの「資本論」を通読したことのある人、一体どれくらいいるんでしょうか? 僕自身も興味はあるのですが、いかんせん長い!しかも本屋でちょっとめくってみても「なんだか難しそう・・・」なので、結局挑戦すらしてきませんでした。
この本は(というか半分以上マンガ)「資本論」についてさわりの部分だけわかりやすく解説してくれてます。2時間で読み終わりました。この本から得たことは、現代の派遣切りやワーキングプアなどの深刻な社会問題を考えるときに「資本論」はとても役に立ちそうだということです。しかしいかんせん内容が薄いので、得られる知識自体はたいしたことありません。
ただ、この本の中で「特に第1部8章だけでも読む価値がある。いきなりここを読んでもよい」と書いてあったので実際に読んでみました。「労働日」という章なのですが、主に産業革命後のイギリスの様々な職種においていかに労働者が悲惨な酷使をされてきたか、そして8時間労働を勝ち取るまでの資本との闘いが書かれています。特に子供(6歳から!)の労働条件の悲惨さには驚きました。マルクスが7章までで定義してきた多くの経済用語がほとんど出てきませんし、確かにここだけ読んでも全く問題ありません。岩波文庫で第2巻に収められています。
「資本論」自体には挑戦できなくても、せめてこの本程度の知識は今の若者全員が持っていてもいいんじゃないでしょうか?別にこの本を読んだからといって社会主義思想になるわけでもなんでもありません(笑) でも19世紀から20世紀前半にかけての悲惨な労働実態と今の日本の雇用情勢・・・すごく似ている気がしますので、これからこのような思想がまた台頭してきても全く不思議ではないと思いますよ。