大学受験化学における上級問題集です。
数学などにおいては標準から上級までの問題集が、様々なタイプ別に無数に存在しますが、
殊、受験科目たる高校化学においては、選択肢が限られます。
つまりは良い問題集は少数であり、上級問題集を選ぶ段で第一選択に供せられるべきものが
本作になります。
上級書という性格から、当たり前ですが問題は難易度の高い改作問題が中心です。
きちんと上級書にたどり着く手順、即ち標準問題を網羅的に潰してから取り掛かるのが前提になります。
例えば数研の重要問題集などで類型的な問題をきちんと身に着けるなどしてから取り掛からないと、
化学の基礎的な知識、問題処理のデータが揃いません。明らかな奇問・難問ばかりではありませんが、
本書の問題が新傾向、思考力を問う問題が豊富なため、これだけ覚えても知識が砂上の楼閣になりかねない
ためです。
逆に言えば、きちんと基礎から標準までの演習をこなして知識の基盤を磐石にした人はこの上ない
武器を揃えることができるでしょう。やり方に注意してください。
目安としては「化学の重要問題集」等の標準的な問題集を3〜5週繰り返し、基礎ができてから本書に取り組むのが
いいと思います。
ただし、問題数も300問強と豊富である上、一筋縄で行かない問題が揃ってます。
たいていの大学ならば、上記の重要問題集の繰り返しと過去問研究でクリアできますが、
最難関校の受験生や化学で差をつけたい人などは、志望校の過去問を吟味した上で
受験校頻出の分野だけでも取り組む価値はあるでしょう。
本番に備えて重いバットを振っておくには最適の教材であると思われます。
繰り返しになりますが、手順を間違えないように気をつけてください。