現在、大学院への進学は全国的に大ブームである。90年代以降の大学院重点化によって、大学院は急激に新設・拡充されるようになった。その結果、この10年間で大学院修了者は修士・博士あわせ約2倍にふくれあがっている。
本書は大学院生活での問題、また進学についてのアドバイスをまとめた一冊である。研究、学位、留学、就職、学費、結婚からセクハラ、赤原まで、大学院生活におこりうるすべての問題についてのケーススタディーと対策が記されている。
大学教員にとって、研究室の学生が直面する諸問題の全貌を把握することは、学生との人間関係を円滑にするために欠かせない。各省庁の政策担当者による教育や研究活動の推進対策実現のためにも役に立つだろう。大学院の現状を把握するために、次々と登場する体験者たちのリアルな提案は耳を傾ける価値が十分にある。