本書は、視察調査やアンケートを超えたところにある「『現場』とのつき合い方」を説くもの。近年の「現場調査」と言われるものは、ITを駆使するなど進歩しているように見える一方で、「『現場』に対して何の記憶も残さない」ことが多く、相互に向上する作用が生まれていないと指摘する。
著者は現場を「愛して一生つき合う」のだと言う。そうした覚悟の調査団が、どのような下準備をし、現地の人々と交流を深め、結果を慎重にまとめていくのかを、モンゴルでの調査を例に子細に解説していく。
興味深いのは結果のまとめ方だ。B5判ノートを用いた記録法や「データは見るのではなく作るのだ」といったノウハウが示される。その一方で「電話やメールから逃げる」手段や原稿は朝晩かまわず時間があったら書くのがよいなど、著者ならではの人間味あふれる提案もある。
地域の関係者から「関軍団」と呼ばれ親しまれている若者とのチーム作り、育て方についても触れる。
(日経ビジネス 2002/05/13 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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あ、なお余談ながら、モンゴルでロシア製箱バンが多用されるのは、圧倒的に安いのとすでに修理体制や部品供給ネットワークが全国的に整備されているからなのです。日本車では、故障時はウランバートルまで戻らないと対応できないので困ります。あの関満博でも見落とすことがあるんだな。ついでにかれですら、モンゴルの飯はつらかったか。わははは。それは飯屋を選ばなきゃ。具体的なフィールド調査の話も満載で、読み物としても楽しいのです。
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