全日空を創設した美土路昌一(みどろ ますいち)の生涯を描いた本。この本を読むまでは同氏の存在を知りませんでした。明治生まれの男らしい生き方で、戦争があったり、朝日新聞の内紛に巻き込まれたりと、何かと苦労が多かった人生だったように思います。。「カオタンポ」でお金を借りたなどというのは昔の古き良き時代を感じさせますし、新聞社の社長が航空会社を創設したというのも時代を感じさせます。創設時に日本航空に対峙して何故ヘリコプター業務に特化した事業計画を策定したのかとか、全日空が日本航空に吸収合併されそうになった時、体を張って守った下りでは、どうやってそれをはねのけたのかとか、その辺りはもう少し突っ込んで書いて欲しかったなと思います。
ビジネスマンとしての見本としてというよりは、昭和の激動期を生きた男の生き様を感じるという一冊として非常に興味深い内容だと思います。