般若心経は262文字に仏教の神髄が凝縮されていると言われますが、実は、それ以上。インド哲学の集大成の様なものだと感じました。まず、この本は、視覚生理学の手法で認識論を展開するなど解説手法が斬新で、分かりやすく現代の息吹を感じさせます。しかし、今まで仏教の本を読んだことが無かっただけに、悟りの神髄は無を認識すること、なにごとも絶対的なものは無く相対的であることなど、自然科学を勉強し、西洋哲学の流れを無批判に受け入れて来た私にとって非常に新鮮でした。ただ、やさしく書いて頂いたことは分かるのですが、やはり、概念を説明しているので難しいところもありました。心を静めて何回か読み返すうちに理解が深まることを予感させる良い本だと思いました。