04年末に亡くなった石垣りんさん。これは、代表的な詩35選のほか、彼女の随筆や05年に開かれた「お別れの会」での弔辞などがまとめて収められている、いわば「ムック:石垣りん」。石垣さんといえば「表札」が有名だと思いますが、あれだけの中から35作を選ぶのは大変だっただでしょう…。個人的には、大好きな「シジミ」「旅」「くらし」「洗たく物」が入っていて嬉しいです。若い頃の石垣さんの写真なんかも掲載されていて、こればっかりは他で見ることはできないと思います。もっと嬉しいのは、ご本人の朗読CDがついていること。「彼女の詩はローレライのようだ。その声を聴いた者は皆難破する」と言った人もいましたが、本当に、石垣さんの声を聴くと、心の中がしん、とします。もうこの人の声を聴くことはできないんだなあ…それが淋しいです。