世俗化する社会に抗して、現代神学がどのように問題に取り組んできたのか、軽快なタッチで概観している好著です。神の死の神学、政治神学、黒人神学、フェミニスト神学、解放の神学、アジア神学、プロセス神学、福音派、ポストリベラル神学、ポストモダン神学、宗教右派など、主要な動きが網羅されている一方、一貫した著者の視点から整理されているので、異論はあっても見通しが得やすい。紙数の関係でどれも十分な記述がなされているとはいえないが、次のステップに進むための参考文献が与えられている。現代神学の全体像を把握したい人に向いているだろう。