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現代短篇の名手たち3 泥棒が1ダース (ハヤカワ・ミステリ文庫)
 
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現代短篇の名手たち3 泥棒が1ダース (ハヤカワ・ミステリ文庫) [文庫]

ドナルド・E・ウェストレイク , 木村二郎
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

天才的犯罪プランナーにして職業的窃盗の第一人者ジョン・ドートマンダー。彼こそ、難攻不落のターゲットを狙い、だれも考えつかないような奇想天外の作戦計画を樹立する不世出の大泥棒……のはずなのだ。だが、どういうわけかその計画が予定通りに運ぶことはまずない。うまく運んでいると思っても、必ずや不幸の連鎖が襲いかかってくるのだ。泥棒稼業はつらいよ! 世界一不幸な男、哀愁の中年泥棒ドートマンダー奮闘記

内容(「BOOK」データベースより)

天才的犯罪プランナーにして職業的窃盗の第一人者ジョン・ドートマンダー。彼こそ、難攻不落のターゲットを狙い、だれも考えつかないような奇想天外の作戦計画を樹立する不世出の大泥棒…のはずなのだ。だが、どういうわけかその計画が予定通りに運ぶことはまずない。うまく運んでいると思っても、必ずや不幸の連鎖が襲いかかってくるのだ。泥棒稼業はつらいよ。世界一不幸な男、哀愁の中年泥棒ドートマンダー奮闘記。

登録情報

  • 文庫: 367ページ
  • 出版社: 早川書房 (2009/8/21)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4151782532
  • ISBN-13: 978-4151782534
  • 発売日: 2009/8/21
  • 商品の寸法: 15.6 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 77,932位 (本のベストセラーを見る)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ハヤカワ・ミステリ文庫の<現代短篇の名手たち>シリーズの内の一冊。
’09年、「このミステリーがすごい!」海外編第8位にランクインした、天才的犯罪プランナーにして盗みのプロ、ドートマンダーが主演する短編集。

印象に残った作品をいくつか挙げてみよう。

「馬鹿笑い」:優秀な競馬馬を種馬として盗もうとするのだが・・・

「悪党どもが多すぎる」:ドートマンダーとケルプは、銀行の金庫破りのため、穴を掘ってやっと金庫にたどりつくのだが、その銀行はなんとギャングに襲われており、そこには人質にされた銀行員や客が閉じ込められていた・・・アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」’90年度ベスト・ショート・ストーリー(最優秀短編賞)受賞作。

「雑貨特売市」:盗んだ古銭を故買屋に売りに行くのだが、新たな客が400台の台湾製TVセットをトレーラーに積んで持ち込んできた・・・

「芸術的な窃盗」:昔の刑務所仲間がいっぱしの絵描きになって個展を開いた。彼はドートマンダーに自分の絵を盗んでくれと依頼するのだが・・・

「悪党どものフーガ」この短編集のオリジナル作品。本物のドートマンダーではなく、並行世界に住む泥棒ジョン・ラムジーが登場しドタバタ劇を演じる。最後の「コーダ」で笑うに笑えない結末が・・・

これらを含めて、他の作品のいずれも、盗みのあの手この手、短編の小説作法の大技小技を次々に繰り出し、それに加えてユーモアと皮肉をたっぷりときかせて、計画はパーフェクトなのに、なぜか思わぬ事態を招いてしまうドートマンダーの奮闘ぶりを、最後のオチをきかせて描いている。ウェストレイクの’08年大晦日の急逝が惜しまれる。

最後に、タイトルが1ダースとあるが、収録作が11編とは? 残りの1編はドートマンダーが盗んでしまったのだろうか。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 「ホットロック」や「強盗プロフェッショナル」なんかの主人公ドートマンダー物の短編集です。最後の1編だけ、映画会社とのいざこざでドートマンダーという名前を使えなかったため、ジョン・ラムジー(ちょっと背が低い)が主人公となっています。短編だけに、いきなり事件の渦中にあるところから始まるものが多く、そこがまた面白いですし、次から次へと1冊を一気に読んでしまいました。それぞれが面白いのですが、私のお気に入りは、「悪党どもが多すぎる」、「パーティ族」です。「悪党ども」はとにかく話というかシチュエーションが面白く笑えます。「パーティ」は仕出し屋の苛立った女?との実にさりげない交流というかやりとりが良い読後感を残します。他にはローレンス・ブロックなどの同業者とおぼしきメンバーとドートマンダーがポーカーを囲むなんていう話も可笑しい。それぞれの短編について、序文に作者自身のコメントが載っており、ドートマンダーに対するウェストレイクの愛着が感じられて嬉しい。

 ところで本書の解説で知ったのですが、作者のウェストレイクさん、2008年12月31日に75歳でお亡くなりになったとのこと。もう新作を読めないのかと思うとたいへん残念ですが、まだ未翻訳のドートマンダー物の長編が4作ほどあるようです。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
本書の存在を知ったのは、2009年末の「このミステリーがすごい!」で第8位にランキングされているのを目にしたからです。

その題名からも窺えるのは、泥棒を主人公としたミステリ短編集であることですが、こうした泥棒や怪盗を主人公にした小説の場合、一番の魅力は、その犯行手口の巧みさや奇抜さ、華麗なテクニックといったもので、どうやって盗むのかというハウ・ダニットを楽しみたいと思って読み始めました。

ところが、この作品集の主人公、ジョン・ドートマンダーが犯す犯行は、これと言って特色のないものばかりで、ちょっと残念な気がしました。

例えば、アメリカ探偵作家クラブ最優秀短編賞を受賞した作品、【悪党どもが多すぎる】では、冒頭、相棒とともにトンネルを掘っているドートマンダーが描かれます。
じつは、そこは銀行の金庫室の地下で、壁を打ち破って金庫室に侵入してみると、室内には大勢の人達がいるのでした。
偶然にも少し前に別の強盗団が、地上から銀行に侵入しており、その人達は人質となっていた…という展開のストーリーです。

トンネルを掘って銀行へ侵入という犯行手口は、ミステリではよくある話で、特別面白みのあるものではありません。
この作品で著者が力を入れているのは、ドートマンダーが犯行を行おうとすると、不測の事態が発生し、計画がどんどん思わぬ方向へ行ってしまうという展開の妙なのでしょう。

その他の作品もこの「不測の事態」を扱ったものが多く、このシリーズの特色なのかもしれませんが、当初期待していたハウ・ダニットの部分があまり描かれていない点で、今一つ物語に引き込まれませんでした。

軽妙でテンポが良いところは、この作品集の魅力と言えると思いますが、もっとミステリらしさを味わいたかったというのが、正直な感想です。
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