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現代日本の「見えない」貧困 (明石ライブラリー) 単行本 – 2003/8/19

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商品の説明

商品説明

   総中流化が進み、豊かになったとされる戦後日本社会にも、「見えない」貧困問題は存在する。本書は、北海道の地方都市を中心とした生活保護受給世帯調査を軸に、貧困の世代的再生産、およびそこでの子どもの成長、発達の特徴を実証的に分析する。教育、福祉などを専門とする学者7人の共著だが、低学力、非行、10代の性など、アプローチする現象はさまざまだ。しかし通底しているのは、福祉と教育の領域における「家族依存」的な構造が諸問題を生んでいるという意識である。

   貧困は、個人の努力の問題、個々の家庭の問題にすりかえられて議論され、結果的に社会的な対応が遅れがちだ。その過程で、「親の不利が子どもの不利」になる発達機会の不平等が隠蔽され、見落とされているというのが本書全体の基調である。そもそも社会問題の多くは、それを構成する最小単位である家族に反映し、時にストレートに、時に形をかえて表面化するものだと編著者はいう。

   一方で本書には、生活保護制度など公的扶助の今日的な役割を明らかにしていく基礎資料としても重要な意義がある。たとえば家庭の経済的基盤の安定と、そこで育つ子どものこころの安定との密接な関連を考えたとき、従来統一的な施策がとられにくかった福祉と教育の連携が課題として浮上してくる。本書所収のスクール・ソーシャルワーク論、ケースワーカー論は、そうした「教育福祉論」的な広がりを持っている。(松田尚之)

内容(「MARC」データベースより)

長引く未曾有の不況下で、ますます深刻化してきている生活不安。ようやく語られ始めた「近くの貧困」の問題を取り上げ、経済的・社会的に不利を負った階層の家族の現実と不利の「再生産」過程を考察する論考集。

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登録情報

  • 単行本: 255ページ
  • 出版社: 明石書店 (2003/8/19)
  • ISBN-10: 4750317705
  • ISBN-13: 978-4750317700
  • 発売日: 2003/8/19
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0 2件のカスタマーレビュー
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形式: 単行本
貧困の拡大再生産が現実にある事実を裏づける調査が満載の本だ。
こういう現実を見ないですむ人はしあわせかもしれないが、
すこしでもかかわる人にはぜひよんで考えてほしい。
調査は全て北海道の複数の自治体のもので、普遍的なものでないことは著者もことわっているがそれを越えた知見が得られると思う。
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形式: 単行本
生活保護受給母子世帯を研究の対象としながら、母子世帯それ自体が抱えている生活上の課題には言及せず、貧困論のみで分析をしてしまっている。
現代の貧困論を知る上では有益だが、ひとり親世帯の問題を理解する上では不十分であり、本書の副題となっている「生活保護受給母子世帯の現実」というのは余計なのかもしれない。
母子世帯の問題に触れるのであれば、ジェンダーの視点を分析枠組みの中にしっかりと埋め込めなければならない。
そういう意味で、研究者の文献としては不十分である。
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