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現代政治学の名著 (中公新書)
 
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現代政治学の名著 (中公新書) [新書]

佐々木 毅
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

政治とは何かを知るために、必読の名著15冊を平易に紹介する。

登録情報

  • 新書: 220ページ
  • 出版社: 中央公論社 (1989/04)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4121009185
  • ISBN-13: 978-4121009180
  • 発売日: 1989/04
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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22 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By poox3
形式:新書
政治学を専攻している人なら一度は聞いたことのある
現代政治学の著作をそれぞれ20ページほどで解説しています。

例えば、政治哲学を勉強している人がR.A.Dahl「ポリアーキー」
の解説を読んでみたり、逆に実証研究の分野の人が
H.Arendt「人間の条件」やJ.Rawls「正義論」の解説を読んでみるなど
自分の専門外で名前は聞いたことがあるけど読んだことがない本の
解説を読んでみると、アプローチの違いなどが理解できて
面白いのではないでしょうか。

それぞれの解説はわかりやすく、術語は解説してあることが多い
(突然専門用語が飛び出すこともありますが)ので
読むのに苦労はしないはずです。

解説されている著作は、編者のある意図(まえがきで紹介されている)
に基づいて選ばれているので、いくつかの著作を対比させながら
読むこともできます。

政治学を全く知らない人にはやや敷居が高いかもしれません。

このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
本書は、政治学を専門とし、

東京大学教授(執筆時)である編者が中心となり、

20世紀政治学の重要な著作を紹介するものです。

リップマン『世論』、ロールズ『正義論』

ハイエク『隷属への道』、丸山眞男『現代政治の思想と行動』

などいずれも著名な政治学者の代表作について

そこで展開された議論や

「ミランダとクレデンダ」、「ポリアーキー」、「利益集団自由主義」など、

中心的な概念を概観するほか、

その思想的背景や後世への影響について分析します。

モーゲンソーによるナショナル・インタレストの限定

ミヘルスのエリート論とムスカらのエリート論との相違など

興味深い記述ばかりですが、とりわけ印象的だったのは、

リップマンとその師であるウォーラスの議論の相違は、

両者の人間観の違いに由来するという指摘です。

政治学上の重要な議論とその機微を、平易かつ的確に知ることができる本書

政治学に興味がある方に限らず、

政治を客観的に見つめていたい方、諸試験を受ける方など、

多くの方にオススメしたい著作です。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 民主主義−この概念は、近代政治学において避けて通ることのできない思想である。しかし、民主主義の主権者たる国民は、民主主義について何を知っているのだろうか。この「現代政治学の名著」は民主主義をもう一度考え直す上で、参考となる著作である。
 本書においては、ウォーラス、メリアム、リップマンを始めとする近代政治学に大きな影響を及ぼした政治学者の著作を紹介すると共に、丸山真男、辻清明など、戦後日本に大きな影響力を持った政治学者の著作を紹介している。このような構成を本書が取っているのは、編者佐々木毅が序文で言及しているように、政治学が定義しがたい性質を持った学問分野であり、その性格を知るためには、各々の政治学に対する考えを少しでも多く知ることが求められている為かもしれない。また、日本の政治学者を世界的な枠組みで比較する機会を提供しているという意味でも、本書の構成は重要な意味を持っている。
 ところで、本書を読み進めて行くと、多くの政治学者が民主主義に対する悲観的な前提に基づいて、議論を進めていることが理解できる。このことは、民主主義の持つ可能性を否定し、その枠組み自体を否定するものでは無いが、民主主義という政治体制が非常にデリケートな政治体制であることを示しているのではないだろうか。具体的に、先程、紹介したウォーラスは「政治における人間性」において、民主主義の主体たる人間の非合理性、言い換えれば、感情的な性質を指摘し、その点を下に、政治的知識の習得による人間の理性化を推し進めようとしている。このウォーラスの議論は、リップマンが「世論」そして「幻想の大衆」において、大衆意識がおよそ現実的では無く、個々人が仮想現実を見ていることを指摘し、民主主義の困難さを指摘していることにも通ずる議論である(実際にリップマンはウォーラスの影響を受けている)。
 このような民主主義に対する認識が近代政治思想には共通して見られるが、日本においての議論は、非常に学問的な意義を有してはいるが、世界的な認識との違いが際立つように思われた。このことは、日本特有の政治風土、文化に起因する面が大きいと思われるが、その点も非常に興味深いと言える。
 いずれにせよ、民主主義を考え直す上で、本書は参考になるだろう。政治学に触れたことの無い人には、敷居が高く感じられるかもしれないが、前提知識が無くても読み物として、近代の政治思想に触れることはそれなりの意味を持つのではないだろうか。
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