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現代思想2011年5月号 特集=東日本大震災 危機を生きる思想
 
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現代思想2011年5月号 特集=東日本大震災 危機を生きる思想 [ムック]

柄谷 行人 , 酒井 直樹 , 西谷 修 , 森 達也 , 吉岡 斉
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,300 通常配送無料 詳細
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登録情報

  • ムック: 245ページ
  • 出版社: 青土社 (2011/4/27)
  • ISBN-10: 4791712277
  • ISBN-13: 978-4791712274
  • 発売日: 2011/4/27
  • 商品の寸法: 22 x 14.4 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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47 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Cineman トップ50レビュアー VINE™ メンバー
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現代思想5月号は「東日本大震災 危機を生きる思想」を特集として組んでいる。

経済的発展のためには電力の安定的供給が不可欠という理由から、オイル・ショックを境にして、日本国民の原子力アレルギーを抑え込みながら原発推進に付き進んだ。最近では二酸化炭素による温暖化防止の切り札のように見なされ、「原発ルネッサンス」などと誇大に美化された。特集冒頭の柄谷行人氏は、今回の原発事故から、これら原発のキャンペーンは犯罪的な欺瞞であったと喝破している。そして今回の震災を日本の「破滅」ではなく「新生」と捉えるべきだと結ぶ。

酒井直樹氏は、知識人の直面している課題として、「このような惨事を生み出した制度的な条件を洗い出し、誰がどの段階でどのような発言をし、どのような決定を行ったか、その発言はどのような論拠があり、その論拠は妥当であったか、を一歩一歩調べ上げることであろう」としている。敗戦後の丸山眞男の「無責任の体系」の解析を今こそ進めなければならないだろう。

飯田哲也氏は「原発」が日本社会に食い込んできた過程を示し、現在の日本社会が抱える3つの空洞を描き出している。「本質の空洞」「思考の空洞」「知の空洞」である。

小松美彦氏の十項目の提言にも大きく首肯した。

原発の存在は歴史的、社会的な視座を無視しては語れないだろう。本誌ではそれぞれの論客がそれぞれの専門性を活かして、読者に多くの視点とヒントを与えてくれる。今後の原発問題、日本の未来を考える上で、示唆に富んだ書であった。
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58 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By picander トップ500レビュアー
「日本精神分析」ごろから柄谷行人氏の仕事には注目しなくなったのだが、本誌は特集のトップに柄谷氏のメッセージを掲載しており、久しぶりに彼の言葉に触れた。
彼の主張をまとめればこういうことだ。
阪神大震災の直後、日本人は相互扶助的な共同体を創りだした。その時日本人は軍事大国を目指し破綻した第二次大戦後の精神状態を思い起こしていた。だが秩序の回復とともに経済復興の風潮が再び支配した。そして小泉政権が新自由主義的政策を推進ししたために貧富の差が拡大した。そこで今回の地震が起きた。地震は原発政策の欺瞞を露呈し、経済大国を目指す日本の破綻を浮き彫りにした。世界資本主義も近いうちに存続できなくなる。日本は二度と経済大国を目指すべきではない。資本主義は終わる。その時に人は真に「生きる」ことができる。日本の破滅ではなく、新生である。
震災が何を浮き彫りにしたのかまだわからない。資本主義が破綻するかどうかもわからない。だが柄谷行人というかつてのトップランナーの終わりを浮き彫りにするような文章であるという印象だけは強く持った。「資本主義」と「生きる」ことの二項対立として状況を認識して資本主義の敗北を高らかに謳った文章が、「現代思想」という名の雑誌の表紙に大文字で載るのであれば、より「現代」の思想家たちがこういう場所を飛び越えて新しい雑誌を作りTwitterを通じて3万部以上売った、その背景にある業界の閉塞感を思わずにいられない。
特集の中で、美馬達哉氏が震災について戦争や軍事の隠喩を安易に用いることに警鐘を鳴らしている。敗戦と震災は違う、安易に感傷に浸り、これまでの日本のあり方への反省を語るな、震災の崇高さに酔うな、と。
「それは未来に能動的に関わろうとする身振りとは決定的に異なる」
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40 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
図表がないテキストだけの文章だとしても、この早い時期に大震災の特集を組んだという手腕は評価したい。ただし、大震災全般ではなく、原発問題にほぼ特化しているので、これから購入される方は内容に注意されたい。それらの原発記事の中で科学系というか理系の方の記事は参考になると思います。その一方で、別の方も書いておられますが、高等遊民まるだしの地元脱出記事(公務員なら処分対象!)を恥ずかしげもなく書いている方など、文系の方の記事には読むに耐えないのが散見されたのは残念でした。被災現地に行って何かを<思想>するのが思想系の方の重要な責務と思われるのですが、なんだか机に向かって手持ちの資料をもとに現代社会を批判しているだけのような記事が文系の方に目立つのは反省して頂きたいところです。というわけで、ほめるところもあれば、けなしたいところもある特集です。
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