とても読みやすいです。たくさんの思想を俯瞰し、そのなかで、現代思想がどのような位置づけにあるかを、比較し、位置関係を確かめながら、分かりやすく解説しています。初心者でも思想世界全体を見渡しているような爽快感が味わえます。
ようは、現代思想を知るのに、現代思想だけを読んでいては、道に迷うわけで、思想世界全体における、現代思想の位置がわからないと、現代思想のそもそもその意義がよく分からない、というわけです。そこで、この本は、デカルト、カント、ヘーゲル、マルクスといった、近代の思想や、ニーチェ、フッサールなどとの位置関係まで踏まえて、ソシュール、デリダ、ボードリヤール、ドゥルーズ、サルトル、キルケゴール、ハイデガー、バタイユを見ていきます。
この人のスタンスは、西研氏や橋爪大三郎氏と似ていて、現代思想に対して、わりと懐疑的なところがみられます。