役割演技、というのはTRPGにおける一つの重要な要素だと思います。
ただ、キャラになりきって行動する、というのは恥ずかしさを伴うため
いい年した大人がやるには、少々厳しいものがあります。
なかなか、リプレイで読むような立ち回りというのは難しいもの。
この『シノビガミ』は、そういった気恥ずかしさをシステム的に払しょくし、
プレイヤーが良い意味で「自分のキャラクターになりきる」ことができます。
ハンドアウトを最初に配るのですが、表の使命とは別に裏の秘密を全員
(時にはNPCも含めて)が持ちます。
これが、虚実入り混じったプレイヤー間の駆け引きを生み出します。
正直、最初にセッションを始める前は、プレイヤー諸氏は懐疑的でした。
ですが、実際に自分がGMをしてみて、終わったあと、一同には一種の
達成感というか満足感がありました。
セッション終了後、おもしろかった、というコメントをもらい、最後に
すべて明らかになった各人の秘密を見て、「そうだったのか!」と
盛り上がりました。
感情移入度で云うと、このTRPGはずば抜けて優れていると思います。
また戦闘システムも独特で、イニシアチブを自分で決められます。
ただし、速く動く者ほど、ファンブル率が高まるためそこにも熱い読み
合いが介在します。
強力無比な必殺技である、奥義の応酬も戦いに華を添えます。
発動すれば絶対効果を発揮する代わりに、見切られてしまうと二度目が
通用しなくなる。なかなか燃える展開が起こります。
私が買ったのは最近のため、ルールブックによくあるエラッタもきちんと
修正されていました。これは地味に評価できます。
どうも近頃、セッションがマンネリ化してるなあとお悩みのGMには、
是非一度プレイをしてほしいと思います。
リプレイ部分も読み物として非常に面白く、それだけでも購入する
価値が十分ありますよ。