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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
建築の奥深さを知るために,
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レビュー対象商品: 現代建築に関する16章 〈空間、時間、そして世界〉 (講談社現代新書) (新書)
「建築」といっても、「何やら都庁が変わった形で建てられてたよね」「そういえば表参道ヒルズってフロアの作りが面白い」程度にしかわからないのが普通の人の感覚だろう。もちろんそれはそれでいいのだが、もう一歩突っ込んで考えてみたい人には、この本を薦める。 本書はタイトルにもあるように16章のトピックに分けられ、それぞれで建築に関するポイントを与えてくれている。 建築は完全に門外漢だった自分にとっては、建築の工夫に「なるほど」と思わされることが多かった。 バロックと広い階段、透明性、スーパーフラットなど、身近な建築にも見られるけど、その効果を考えてみたことのなかったものも多かった。 例えばスーパーフラットについて見てみよう。「スーパーフラット」というのは「何もかもが平準化された差異なき空間」のことである。 その発想からは立体性から表面性へ、つまり三次元の二次元化が起きていくわけだが、その例として取り上げられているのが渋谷のTSUTAYAのビルである。 あのスクリーンは三次元の二次元化を果たしているのだ。 また、平準化はヒエラルキーの解体につながるのだが、その例として正面をなくした「金沢二十一世紀美術館」が取り上げられる。 あえて本書の難点を言えば、建築物の名前はあるのに写真のないものが多数あり、紙面の制約があるので仕方がないがもっと写真が多い方が実情が分かってよかったと思う。 あと建築物の索引があるとなおいいか。 しかし、本書が良書であることには変わりはない。
5つ星のうち 5.0
よい入門書,
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レビュー対象商品: 現代建築に関する16章 〈空間、時間、そして世界〉 (講談社現代新書) (新書)
建築の通史を誰か一人が書くことは出来ない時代、という著者の言及を反映した、16のテーマから現代建築を語る本。メインに語られるのはモダンー現代ですが、それより過去の話も程よく出てきます。 平易な文体で入りやすいし、具体的な建築家や建築書の著者、参考文献などが多数書かれていて、リンクが多く入門書に最適なのではと思いました。
8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
歴史を踏まえた現代建築「論」,
By 胡蝶 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 現代建築に関する16章 〈空間、時間、そして世界〉 (講談社現代新書) (新書)
本書の手段はタイトルにもあるように、現代建築です。日本の建築家も丹下、磯崎といった大御所から、中堅の隈、伊東、それに若手まで扱われています。それらについていきなり書き始めるのではなく、建築史上の謎や、オウムのような社会問題などから書き起こしているので、非常に入りやすいのではないかと思います。歴史の話から、あるいは時事問題から、様々な話題から現代建築へと議論が展開されていくあり方は、著者の文章力とあいまって、大変読みやすい。 また、著者自身の撮影による写真もふんだんに掲載されていて、話の内容がビジュアルなイメージとしてもよく伝わってきます。 読み終わったあとで、洗練された建築論を少し身につけたな、と思える良書だと思います。
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