本書のような治療法本を手に取る読者の要望は、どのような施術方か、どういった仕組みか、治癒効果はあるのか、値段は、どこで受けられるのか、などであろう。
ところが本書は、巻末に全国の治療院こそ記載されているものの、記載の患者の声もその真偽も不明であり、他に関しては触れられてもおらず、肝心の治療内容は、「脳は自分の体を常に治したがっているのだから、こうすれば治るよ!と安心するように、そっと体に教えてあげればいいのだ。」 「見たことも聞いたことさえない治療法を端的に表現するなら、あなたの体を優しくいたわり、眠らせるようにして、緊張を解き、そうする事によって、治すと言えようか。」と、まったく意味不明な記述がなされているだけである。
指撫法(さすり)など自己療法も絵付きで書かれているが、目新しいものではなく、筋肉痛を書かれている通りにさすってみたが、なんら緩和効果がなかった。
これはさすりが悪いのかもしれぬが、HPを見て興味を持ち、本書を手に取ったのに、120ページほども著者の経理職や職人など治療に関係のない仕事遍歴(これが治療へと繋がったらしいが、要約すれば多くても数ページで書けよう)を読まされては、辟易してしまった事も書かざるを得ず、本としての評価は厳しく減点した。
私は治療を受けたわけではないので、人様にはお勧めはしないが、これだけ大言壮語して、どうやって治療し、治癒度がどのくらいか試してはみたいのだが、患者の声が自作自演でないことを祈らんばかりである。