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ユダヤ人以外の人間が奇怪に思える数々の風習、豚肉を食べない、安息日に仕事をしない、乳と肉を一緒に煮ないことなどがユダヤ教徒の立場から説明されている。特に聖書で食べてもよい動物と食べてはならない動物を分ける「カシェル」という面倒臭く見えるものが「生物的欲望である食事に宗教的意義を与えるため」「神の創造物である動物をむやみに食用にしない」といった、仏教などのインド宗教に代表される菜食主義と脈を通ずるものであるといった目的をもつという説明は現代の奢侈社会に照らし合わせてみると不思議と納得してしまう。
旧ソ連に対する批判は時代遅れだし、イスラエルやシオニズムを支持する記述は、現在のアメリカのユダヤ系保守派ネオコンや、イスラエル政府のパレステ!ィナに対する態度を目の当たりにしている我々からすると身勝手に感じるが、それでも、ユダヤ教それ自体を知るために本書が持つ価値はいささかも失われていない。
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