まずタイトルにある中米・カリブですが、本書では地理的概念が最大限広く取られており、メキシコに2章、ベネズエラに1章それぞれ単独に割かれています。それゆえラテンアメリカ一般に興味ある人も読む価値のある本となっていますが、ホンジュラス、エルサルバドル、ニカラグア、コスタリカに関する記述は物足りなさが否めません(元英領だからかベリーズは完全無視)。メキシコを削ってでも、もう2章ほど中央アメリカに関する章を付け加えてもよかったのではないでしょうか。アメリカのラティーノに関する1章は興味深かったですが。
内容は、各章執筆者が違うだけあり、国全体の概論的なものから特定分野までスコープ、レベルは千差万別。もう少し噛み砕いて説明してくれればと思うところもありました。