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最も参考になったカスタマーレビュー
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大変オススメ,
By
レビュー対象商品: 現代中国女工哀史 (単行本)
日本語タイトルは、現代中国の不当で劣悪、人権無視を摘発した内容に感じ取れるが、実際は全く異なる。アメリカで育ちながら、中国人家系の著者は、自身の育ったアメリカの環境・文化と中国での環境・文化が、まるで異なったものとして驚嘆する。 しかしながら、持ち前(であろう)の優しく暖かい等身大の視点で、過酷な環境で働く女性出稼ぎ労働者たちを見つめていく。 彼女達はその環境に政治的・社会的な疑問を抱くことなく、自身の成功や成長のため、ポジティブに、無邪気に、また手段を選ばずに進んでいく。 また同時に、著者のルーツを探して、特に祖父の人生を通して、中国という国と新しい場所へと移住・生活していく意味を視点を変えて考察していく。 二つの異なるテーマがやがてひとつに集約し、現代そして過去の中国人の価値観を導き出している。 特筆すべきは、まるで小説を読んでいるかのようなワクワク感と、筆者の暖かい視点。私も中国に暮らし中国人と接していたが、表面的な現代中国を語る昨今のビジネス書と異なるリアルな中国人労働者の心情描写に共感させられるし、著者のルーツのくだりは、中国民主化以降の歴史を掻い摘んで分かりやすく、且つそこに暮らした人々の足跡が直に感じられる素晴らしい内容となっている。
14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
圧倒されるたくましさ,
By アーモンドパウダー (三重県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 現代中国女工哀史 (単行本)
中国語の勉強中で、興味があって読んでみた。現在の中国広東省の工場で働く女性のノンフィクション、ドキュメンタリー。 とにかく上昇志向の強い彼女たちには「女工哀史」などとんでもない。 高い教育を受け、前に、前に進み、貪欲に上を目指し突き進む。 日本は経済大国からどんどん後進しつつある。 東アジアの中での不動の首位が、韓国や中国に抜かされようとしている。 恐らく、多くの日本人には彼女たちのような、非情なまでの個人主義はない。 だが、このたくましい強さが、人を国を高みへと導いていく。 この本を読んで、ただ圧倒されてしまうだけの自分。 情けないけれども、どうすることもできない。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
表題とはそぐわないが、内容は充実している,
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レビュー対象商品: 現代中国女工哀史 (単行本)
中国出身だが、アメリカで教育を受けた女性ジャーナリストが、華南地区の工場で働く出稼ぎ労働者の女性を通して、現代の中国女性の生き方や価値観を探るルポルタージュである。同時に、彼女にとっては自分や家族のルーツを探る旅でもある。邦題とは異なり、工場労働の現場の厳しさについての記述は少ない。そもそも工場の労働自体に関する記述が少ないし、表面的だ。出稼ぎの少女たちには工場は明らかな通過点であり、関心は常に「これからどこに行くか」である。非常にたくましいというか、「信じられる物は自分だけ」という別の厳しい現実が描かれている。そして著者はそれぞれの生き方が、親の世代なら文化大革命による価値観の転換、現代では極端な商業主義と地域による貧富の差と、時代や設定は違うにせよ、中国人が出身や階級の違いに挑戦して、実力で生き延びていく点が同じであると理解するのだ。 日本でも「集団就職」という言葉が意味を持っていた時代は、同じような意欲があったと思う。現在でも、地方から東京に出てくる若者には見られるかも知れない。ただ日本では、そこそこの快適さが容易に手に入り、しかもそれで満足してしまうような「気持ちのぬるさ」がつきまとう。だから本書に出てくる少女たちの気持ちは理解できないかも知れない。どちらが幸せなのか、評価は将来決まる。 あくまで正業に生きる女性を継続的に追いかけているのが、やや不満ではある。実際には、安易な方向に流れていく人も多いはずなので、そういう例も取材をして欲しかった。同胞同性の目で綺麗なサクセス途上ストーリーにまとめられている気はする。
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