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現代中国の産業―勃興する中国企業の強さと脆さ (中公新書)
 
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現代中国の産業―勃興する中国企業の強さと脆さ (中公新書) [新書]

丸川 知雄
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

繊維、鉄鋼、電子製品で世界最大の生産を誇り、自動車など日本が得意とする分野でもトップの地位をうかがう中国。あらゆる産業で地場企業が台頭し、聯想、TCLなど外国企業を買収する企業も増えてきた。本書では、中国企業の特徴が最もよく現れた家電、IT、自動車という三つの産業から、その強さと弱点を明らかにする。また、中国の産業が拡大するなかで日本企業がどこに活路を見出すべきかを探る。中国企業一覧付き。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

丸川 知雄
1964年東京都生まれ。87年東京大学経済学部卒業。同年アジア経済研究所入所(91~93年中国社会科学院工業経済研究所客員研究員)。2001年4月より東京大学社会科学研究所助教授、07年4月より同教授(中国経済)。著書『シリーズ現代中国経済(3)労働市場の地殻変動』(名古屋大学出版会、2002年、第19回大平正芳記念賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 266ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2007/05)
  • ISBN-10: 4121018974
  • ISBN-13: 978-4121018977
  • 発売日: 2007/05
  • 商品の寸法: 16.8 x 11.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
なぜ、これほど「世界の工場」といわれながら、中国から有名ブランドが出てこないのか。そして、なぜあれほどのブランド力を持つ日本企業が市場を席巻できなかったのか。本書を読み、大いに納得がいった。

著者が本書で例示した電気機器、エアコン、パソコン、携帯電話、車はどれも日本では基礎開発から完成品生産まで内製ないしは部品会社と共同開発してしまう。値段は高くなるが、ブランド力もあるし、使い勝手がよい。しかし、中国人は安さを追求する。そのため、中国企業は車のエンジン、エアコンのコンプレッサーという基幹部品でも外部から購入してしまい、部品の組み立てに専念する(この状態を著者は「垂直分裂」と評する)。そのため、どこのメーカーもベースは同じとなり、激しい価格競争になった。価格競争についていけず、日本企業は高級品に特化せざるを得なくなり、シェア競争からは脱落した。その代わり、組立工場に供給する部品が販売の中心となり、利幅を厚く取っている(コンプレッサーは日系5社で寡占状態という)。つまり、シェアという名を捨て、サプライヤーとしての実を取った訳だ。

著者は、これは中国企業が安いものに引かれる中国国内の市場に適応した結果で一部先進企業に自主開発の動きがあるものの、当面は「組立工場」状態が続くと予想。日本企業のより深い参入のために、基幹部品に最適化した関連部品を設計、販売することを提案している。

著者が認めるとおり、藤本隆宏の強い影響下にある人で、本書には「モジュラー型」「インテグラル型」などの記述が散見される。藤本の本を読んでいないと、ちょっと読みづらさはあるかもしれない。
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
コンサルタントとして日頃から中国市場の実態を断片的に把握はしていたが、垂直分裂というキータームで主要な業界事例が豊富に整理され、一気に読破した。驚くべき実情と思う反面、ポーターの価値連鎖フレームから「収益(マージン)の最大化のために事業の価値連鎖を最適に組み合わせている」という実に教科書的な戦略が中国のあゆる市場で展開されているとも捉えられた。日本の製造業に問われているのは「もの作り復権」などという浅薄なスローガンなどでは決してなく、中国市場でどうやって収益を上げるか、そのための事業システムをどう構築するのか、という戦略思考と戦略展開こそが要求されていると痛感した。「日本企業に戦略はない」とポーターは割破したが、中国における日本企業の低迷はまさに「戦略の欠如」なのだと残念ながら認めざるを得ない。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 楡岡
形式:新書
 中国で発展する現代産業の構造と、その理由。家電、ケータイ、パソコン、自動車など。日本や欧米とも異なる巨大市場は、今後の世界を予想する際の参考にもなる。

 旬な話題なので、時を置いて読むと情報価値は下がると思うが、経済論理の実例として優れている。海外市場を狙う経済人ならこうした認識は必須。海外市場にかかわりが無いとしても、経済の仕組みに触れたいと思う人なら、わかりやすい実例説明として読める。

 日本製品との差異を知ることは、中国製品を自分で使う場合にも大きく役に立つ。
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