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現代ヨーロッパの精神 (岩波現代文庫)
 
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現代ヨーロッパの精神 (岩波現代文庫) [文庫]

加藤 周一
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

サルトル、ベン、フォースタ、バルト、ヴェーユら六人の思想家・作家を取り上げ、彼らが戦中・戦後のヨーロッパ社会が突きつけた思想的課題といかに切り結んできたかを論ずる。戦後のヨーロッパ思想は何を提起したか。フランスでの留学生活を経て、半世紀以上前に刊行され、戦後日本のヨーロッパ思想研究を先導してきた名著。(解説=海老坂武)

内容(「BOOK」データベースより)

一九五一年の終わりから約三年間西欧に暮らして、著者は現代西欧思想にまだ日本に知られていない多くの面があることに気がついた。本書ではサルトル、ベン、フォースタ、ヴェーユら六人の思想家・作家を取り上げ、彼らが戦中・戦後のヨーロッパ社会が突きつけた思想的課題といかに切り結んだのかを論ずる。半世紀以上前に刊行され、戦後日本のヨーロッパ思想研究を先導してきた名著。

登録情報

  • 文庫: 270ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2010/9/17)
  • ISBN-10: 4006032072
  • ISBN-13: 978-4006032074
  • 発売日: 2010/9/17
  • 商品の寸法: 15.1 x 10.8 x 1.7 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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加藤周一が「戦後最大の知の巨人」と言われる理由は、その博覧強記や反権力の姿勢だけにあるのではないことを十全に教えてくれる一冊である。
 知性は決して停滞しない。加藤周一が1950年代半ばの時点で、ゴットフリート・ベンやシモーヌ・ヴェイユに注目した先見性は比類がない。その後ドイツでは、単にナチス時代を忌避するだけではなく、なぜ国民から指示されたのかを冷静に見つめ、いちはやく亡命して外からナチを攻撃したトーマス・マンよりは、内側にとどまってナチを支持し、あるいは従った知識人たち(ハイデガーはその象徴)に目が向けられている。ベンの思想的遍歴はまさにその観点から重要性を増している。また、言うまでもなくシモーヌ・ヴェイユの思想史上の重要性は、今日ますます常識となりつつある。加藤が扱っている他の人物、グレアム・グリーンも、カール・バルトも、ジャン・ポール・サルトルも、21世紀の現在、新たに見直されている群像といってよい。
「現代」について批評する文献の多くは、そこでいう「現代」が過ぎれば古文書と化する。しかし、この本の対象は、今なお「現代」を構成していることに驚嘆を覚える。
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1950年代におけるヨーロッパの思想状況についての九篇の論文を収録したものです。
サルトル、ゴットフリート・ベン、グレアム・グリーン、カール・バルト、
シモーヌ・ヴェーユ、E・M・フォースタの6人を取り上げています。
亡命せずナチを支持したベンや工場に労働者として入って行ったヴェーユなど、
問題のただ中に身を置いたある特定の人間の思想から人間一般の思想・条件へと読む者を導きます。
歴史過程に価値を認めず芸術至上主義の小林秀雄の場合のように、
ベンの問題は日本の問題でもあり、またアジア・太平洋戦争を心情で解釈しがちの現在の問題であることにも気付かされます。
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