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気になるところがいくつかありました。
■性や麻薬といった若者をとりまく社会問題に言及した以下の記述はいただけません。
「急増するフリーセックスに、学校当局も社会も道徳や宗教的な教えで自重させるのではなしに、より安易な妊娠・エイズ予防を前面に掲げ、高校などでは校内にコンドームの無料自販機を設置するなどの対応処理のみがほとんどである。」(161頁)
倫理感を強調して「秩序だった性生活」を維持できればそれに越したことはありませんが、エイズの感染力の前では現実的な議論ではないという意見も一方にあります。ですからこうしたスペイン現代情報資料という類いの書物で、「より安易な」という執筆担当者の主観を色濃くにじませた表現をするのは踏み込みすぎだと思います。
■映画に関する記述に精度が欠けています。「オープン・ユア・アイズ」の監督の名前を「アメナーバル」(90頁)と正しく書いたり「アメナバール」(89頁)と誤記したりしています。
「日本で公開された作品」のみ邦題を記したとありますが、DVDで入手可能な映画も邦題を記したほうが読者の助けになったはずです。98年のゴヤ賞受賞作「ラ・ニーニャ・デ・トゥス・オホス」は「美しき虜」、「ラ・コムニダード」(00年)は「13(サーティーン) みんなのしあわせ」という邦題でDVDが出ています。
ビクトリア・アブリル主演の95年ゴヤ賞受賞作の邦題は「死んだら私たちのことは誰も話さない」(91頁)ではなく、「死んでしまったら私のことなんか誰も話さない」であり、ビデオ化されたこともあります。
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